英語の複数形について

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英語は数にうるさい言語です。

また、時制(英語には時制が12型ありますが、これでもスペイン語よりはまし。スペイン語は16型もあります!)にもうるさく、所有の観念もうるさいです。

日本語から入るからでしょうか、生徒さんが良く間違うのがmy, yourなどの所有格をつけないことです.

ただ、ぽんとhusband とかwifeとか、my, yourなしで文章を始めるので「お隣のだんなさんのことかしら?」と冗談にしてしまうのですが。

一つの花はa flower、あるいは one flower、単語が母音で始まる場合は aではなく anを使う。複数形には sを付けて flowersになる、ということは誰でも知っている英語のルールですよね。

anをつけるというルールは、実はフランス語から来ました。フランス語の1、 unです。つまり、unの方が先に英語に採用され、次に aが使われるようになったという事です。

sを付けて複数形にするという文法も実はフランス語からの借用です。

英語のもともとの数の数え方と言えば・・・、英語の数の数え方の特殊例、childが複数

形では childrenになる、 manが menになる、などは英語学習者にとっては困ってしまうルールですが、フランス語が入ってくる前は、より多くの英語の単語が、 child、 childrenのようなややこしい複数変化を起こしていたのです。

簡単になってよかったですね。

言語の性格ってその言語を話す人たちの性格でもあると思うのですが、いかがでしょうか。つまり、言語と言うのは生きていて絶えず変化しているけれど、結局は話し手の好きなように変化している・・・と思うのです。

例えば、フランス語って世界でも一番美しい言語だ、なんて言われているけど(私はそうは思いませんが。ドイツ語やイスラエルの言葉の方が好きです。)、気取っている人々が気取っているようにしゃべっている言葉だと私は思っています。

さて、もう一度、英語の話に戻りますが、そんなに時制にうるさく、数にもうるさく、絶対に「自分のものだ」などとゆずらない性格の人って…。これって、古英語の時代には本当に生きていく上では絶対的に必要だった、という事でしょうか?