外国人 gforeigners, utlandinger

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外国人のことを外人と呼ぶのはよろしくない、と言われています。

「よそもの」と響くのでしょうか?

以前、私がスペイン語のforastero(あるいは、女性形で forastera )を習った時、すぐに英語のforestを思い出しました。スペイン語の「外国人」というのは「森からやって来た野蛮人」だと言いたいのか、と思ったものです。

その後、forestの語源を知り、納得しました。

forestは for(戸外)に est(この言葉はラテン語の be動詞で存在)する者と言う意味になります。 ようするに扉から一歩外へ踏み出すとそこは森、ちみもうりょうが、といわなくても、得体の知れない野蛮人がいる、と考えられていたのでしょう。

外国人 foreignerもこの言葉の 先頭にあるforが扉の外を意味しています。

扉の外は他人、扉のうちは家族、と言う意味の言葉に聞こえてきませんか。

foreign のreinも何かを連想させませんか?

reinはラテン語rei(王)に通じ、ドイツ語の reich(国)に通じ、英語の rule(統治する)、 right(権利)などにも関連していくのです。

要するに、foreign は「自分の家の外にある国」です。

中国にも自分の外の国は蛮族・・・という言葉がありましたよね。

人間と言うものは自分とは違った人たちを下に見ようとする、自分の方が上だという何かを見出し優越感を持ち、それは差別し発展する…残念なことにそんな本質があるのでしょうか。

ベルベル人の呼び名、barbarianと言う言葉も brah-brah-brah-と訳の分からない言葉を 喋る人たち、というのが語源のようです。

英語の表現で~bar ba-ba-と言うのが聞こえてきたら日本語のべらべらベラ(そう表現するのは正しくないかな)意味のない言葉、音の羅列のことです。

babyと言う言葉も赤ちゃんはそんな訳の分からない言葉を羅列している、ということからできた言葉のようです。

utlandingerとはノルウェー語の「外国人」です。utは英語のout, landは英語と同じ、そしてingerは人とその複数形を作っている言葉です。

いつまでたっても、どんなに長くその国に住んでも外国人扱いということは愉快な事ではないかもしれません。国策に関しては私は何とも言えませんが。

ノルウェーには多くのパキスタン人が住んでいます。私が住んでいたころもかなりの数の人たちがいました。出稼ぎの人たちですが、かれらは結婚相手は国に帰って見つけノルウェーに連れ帰ります。彼らはその段階ではパキスタン人です。ただし、彼らの子供たちはノルウェーで生まれるとノルウェー人になります。

十数年前にノルウェーに行ったのが最後だったかしら。その時で、オスロの人口の1/6は外国人だったと思います。

シリヤららあちこちの難民、出稼ぎの人たちを受け入れる国なので相当外国人が増えています。それだから、と言ったら弊害があるでしょうが国は年々物騒になっています。殺人事件が毎日のように起こっています。私が住んでいたころは本当に平和な国でしたが。