sombrero ソンブレロ

メキシコへ旅した時のことです。

メキシコと言えば、ソンブレロ。 黒字に美しい飾りのあるソンブレロを見てはメキシコだ！ と感激しましたが、博物館（もう一か所、公営の質屋さんでも）に行っても私がかぶっていた帽子を脱げ、と言われてしまいました。

世界を旅していて、たまに教会で帽子を脱ぐように言われたことは何回かありましたが、博物館では初めてのことでした。 治安上のことのようです。

銀行は無論のこと、たいていのお店の出口、入り口に拳銃を持ったお巡りさんだかガードマンがいました。

メキシコは治安が良くないことで知られている様で、世界中の友人たちにそんなところへは旅しない方が良い、と言われてしまいました。本当、帰ってきてからどこかに載っていたのを読んだのですが、世界の危険な国10位の中に入っていました。

買い物をすればあちこちでごまかされるやらで、あれで国が成り立っているのかなあ、と思いました。

何か買い物をしようとすると4、５回も代金支払い、商品受け取りの行程があります。

１　商品を「購入したい」と店員に渡す

２　その店員が金額などをプリントした紙片を持ってくる

３　その紙片を持って窓口に行き代金を払い、支払ったというスタンプを押してもらう

４　出口近くにあるもう一つの窓口でその印のある紙片を見せ、商品をもらう　　　

５　出口でその紙片と商品を見せ払っていることを確認してもらう

こんな平和な日本に暮らしているとこんな手間がかかる買い物、慣れていない買い物の仕方は相当なストレスです。

おまけに、5番目のところで4番でちゃんともらい受けているはずのものがなかったりするんですよねーーー沢山買うとごまかされていたりして。4番の窓口で、そのことを申し出ると、何も確認しないで、すんなり品物をよこしてきます。と、言う事はやはり私の買い物をごまかした、と本人も分かっていることってことですよね。

2，3年前に知人がツアーでメキシコに行きましたが、水道橋（そこを観光に行くのは日本人位なものだ、とガイドさんに言われたとか）を見に行ったのだけど、そのあたりは馬に乗った強盗がガンを持って出没するとかで、観光のためにバスから降りるにも貴重品はすべてバスの中に置いたまだでバスの運転手さんもバス買から出、バスにはカギをかけての観光だったとか。

夫はウエスタン映画が大好きなのですが、自分がそんな映画の中の登場人物になってはだめでしょう、とメキシコ行はもうやめよう、と言う話になっています。

もうメキシコには行くことはないかな、と思います。

前アメリカ大統領がメキシコ人がアメリカにやってくることを相当拒否しようとしてましたが、分かるような気がしました。なんで自分たちの国だけでなんとかしよう、と思わないのか理解できない国です。観光資源なども豊富なのに、うまくやっていない。それが私のこの国に対する印象でした。宿泊したホテルの近くなんて夜中になると真っ暗、近隣の建物も1，2階しか使っていない、と言う感じでした。昼間の街は賑やかですが、街で働いている人々は朝になると郊外から働きにやってくるという事のようでした。街の空間が様々な意味で無駄になっていると思いました。

もう一つ私が同じような感慨を持っている国はフィリピンです。

カソリックの国だからでしょうか？

これって言いすぎですよね。