終戦記念日

 




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お盆のことばかり考えて今日は終戦記念日であることをうっかり忘れていました。

記事を一つアップした後で気がつきました。

申し訳ないことです。

私もやっぱり平和ボケしているうちの一人みたいですね。

この日が来たら絶対に書こうと思っていたことがあるのです。

毎年のようにお盆休みには海外に出かけていたのですが、その多くがタイか中国でした。タイはそうでもないのですが問題は中国です。

毎年、その日が近くなるとどんなに日本がひどいことをしたか毎日TVで流していました。ドキュメンタリーなどでは海外の一般人にインタービューして日本人のことを寄ってたかって悪者として話していました。

あるアメリカ人が「卑怯な日本人」などと言っていましたが、とにかく聞くにたえない、見るに耐えない番組が延々と続いていました。

もっとも中国と言う国は年から年中、毎日、抗日戦争を題材にした番組(ドラマ)を流している国ですが。

もちろん、日本が中国や朝鮮で何をしたかはちゃんと知るべきだとは思いますが、私が一番、いやなのは同じアジア人、隣の国の人たちと友好関係を持とうとする態度が見えないことです。

日本のことだけをどうしてそこまで敵視するのか。

孫文はハワイに医師として留学しようとしていた時、ハワイを目の前に何人もの中国人がアメリカ人により船から海に投げ捨てられたのを見て、国に帰り国のために働くことを決意しました。

魯迅もです。日本に彼は留学していたのですが同様に、自分の同胞がいとも簡単に切り捨てられ命を失くしていくのを見て国に帰り国のために…と思いました。これは日本人によってです。

アヘン戦争を仕掛けられたのもイギリス人によってです。

そんな歴史があるのに、どうしてアジア人は団結できずアジアの外の人とのきずなの方を持とうとするのでしょうか。残念です。

少し、話は変わります。これは、終戦40年記念の年だったかと思います。

そのころ、夫のドイツ人の親友はノルウェーに住んでいました(夫の元同僚です)。

奥さんは日本人です。今は国に帰ってハンブルグに住んでいます。

戦争が終わった時、彼はポーランドにいました。そのころポーランドの彼の家族が住んでいたところはドイツ領だったのです。

終戦で、全部置きっぱなしで貨車に乗ってドイツに引き上げたとか。

貨車の真ん中に子供たちは座って、大人たちが周りに座り彼らを守ったとか。

横道に、話がそれました。40周年の記念日、ノルウェーでも大々的にパレードやら祝賀パーティが行われたとかでした。

そして、そのドイツ人の友人曰く「皆、敵はどこにいるか知っていた」でした。

要するに、彼ドイツ人、奥さん日本人で居心地が悪かった、人の視線を感じた、という事のようです。

ノルウェーでも、今もドイツのことを悪く言う人はいます。

オランダでも友人からドイツ人気質(いいことでなく悪い方の)について話されたことはあります。

でも、とにかく、忘れなくてもいいから、前に進める様、みなが努力すべきだと思います。

それとも、人間の心の底には、人に対しては人種差別しかないのでしょうか。

人種差別と言う言葉は適していないかもしれませんね。

何か人より優位なものを見出し自分の方が上だ、と思いたい心、それです。

人間はいつまでたっても皆平等というわけにはいかないのでしょうか。