watch 時計

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時計も見つめるということもwatchというのはなぜでしょう?

watchという言葉のもとの意味は、 wake(起きていること)と同じものでした。

watchとは夜も昼も寝ずに起きてみている、ということで船舶関係の用語の中に「ウオッチ」というのがあり、これは「不審番=寝ないで見張りをする係」という意味です。

レンブラントのNight Watch「夜警」という絵が有名ですよね。

このwatchに眠らないための目覚ましの仕掛けという意味が与えられるようになり、さらに「あとどれくらいで不寝番を交代するのか」と時間の経過を見るための道具として時計と言う意味が派生したのです。

時計と言う言葉には、clockと watchがありますが、この違いは何でしょうか。

大きく分けて身に着けて持ち運びができるものをwatchと呼び、できないものを clockと呼びます。

しかし、このclockとは、かっては街の 真ん中にある塔に備え付けられた鐘を意味していました。一定の時刻を知らせるためにならす鐘のことをclockと呼んだのです。

中国、西安(昔の名で長安)に行くと今でも街の中心地に時を告げる大きな鐘楼太鼓があり、昔の装束(日本ではテレビなどで舞楽を奏でる時に目にする衣装)を見に付けた数人の人が時刻を告げています。

中国を旅するたいていの人はまず北京を目指すのかもしれませんが(実のところはわたしもそうでした)、私にとっては西安が一番印象的でした。

そこからFirst Emperor始皇帝のお墓なども見に行けますし。3回出かけてみました。

絶対、西安の方がお勧めです。

西安は 四方を城壁で囲まれています。世界でそれが残っているのは西安だけだと聞いたと思います。城壁の外をタクシーで回りましたが、中国語の「城」という言葉の意味が良ーくわかりました。日本で~城と言うのとは全く違うのです。

中国語の城と言うのは街全体を言います。城壁が城を守っているのです。だから城壁のところどころに門があり出入りする人々をチェックしていたのです。

ヨーロッパの街もそうです。夜になると、そんな検問所(門です、イスラエルにだって、韓国ソウルにだってあります)を閉めてしまう。

各家々の門戸だってそうでした。家々が中庭を囲んで建てられていた…北京の四合院、三合院も構造は一緒です。人々がくつろげる空間は中庭、囲いの中ってわけです。

その典型は中国福建省客家の家々です。まるで住処自体が砦です。。

その点、日本は家の表側に植木や花々の空間があって何も囲い込んだりしてませんものね。

こんな話をしていると砂漠、何も隠れるところがない所で生まれた宗教、キリスト教に行きつくのですが、その話は、また今度、ということで。

どれだけ日本が平和だったかそんなことでもよーくわかると思います。