Jumbo ジャンボ
今日は、私がイタリアで少々気分を害した時のお話です。
jumbo jetとかでこの言葉は「でかい」という意味で使われていますよね。
しかし、もともとは「大きい」という意味ではなかったそうです。
19世紀中ごろ、パリやロンドンの動物園で人気をはくした一頭の動物、巨大なアフリカゾウがいたそうです。
肩の高さが3メートルもあったんだとか。
その象に与えられた名前がJumbo。
この巨大さに、例えて、でかいものをジャンボと呼ぶようにになったそうですよ。
南イタリアのシシリア島から列車でローマに帰りつつあるときのことでした。
列車の席の予約をとるシステムは日本とは違います。
シシリアに行く前、ナポリで風邪をひきこんでしまって、シシリアでは体調が悪かったのでぎりぎりまで(つまり、2.3日内にはローマから日本へ帰るという日まで)切符の予約が入れられなかったのです。
ただし、予約席でも、その予約を持っている人が到着するまでは、空席を見つけたら座っていてもいいというシステムなのです。
1等、2等とある列車の1等のチケットを買っても状態は一緒でした。しばらくは1等の席に座っていたのですが、結局2等の席に移動しました。
その車両でのお話です。
席を捜して列車内の通路を歩いているときに、二十代の女性に「piccolo小さい」と言われてしまいました。
私のことです。
piccoloって音楽で習った一番小さな金管楽器のことですが、イタリア語では「小さい」という事も意味します。
外国語でも言われている意味が分かると少々むっと来ることもありますね。
何か言い返したかったのですが、適当な言葉が見つからない。
英語で言い返しても良かったのですが。
イタリア語が喋れる夫に適当な言葉を教えてもらおうとしましたが、すぐに口に出してしまうから、だめ、と断られてしまいました。
後で考えたら、この jumboでも giantでもよかったんですよね。
皆さんはこんな経験ありますか?
海外では、時に言い返すべき「悪い言葉」も知っているべきかもしれませんね。
piccoloに対する言葉は jumboです。