食習慣(2)
私たち、日本人は食器の形態上からも、みそ汁やご飯はその椀をテーブルから持ち上げて食べるのが普通ですよね。お箸ではスープは口には運べないわけですから、永久にスープの方は椀の中に残ることになってしまいます。
先日、映画、The Beauty & the Beastを見ました。その中で、最初はビーストがフォークやナイフを使わずに食べているのを嫌がっていたベルがビーストと一緒にスープ皿を持ち上げてスープをすする画面がありました。
やはり、それは異様に映りました。私たち、日本人が椀を持ち上げて食べている姿もそんな風に西洋人には見えるのでしょうか。
ある時、旅行中に(国内です)隣のテーブルで食事を始めた韓国人家族は味噌汁様にスプーンを用意していました。味噌汁の椀に大きなsoup spoonで少しコミカルに見えました。
ところで、みそ汁は英語ではdrink 、になると思いますか?それともeatでしょうか?
スープを飲む、このいい方は全く抵抗なく私たちの意識の中に定着しているますよね。
しかし、英語では例えば「コーンスープを毎朝飲む」というのだと、I eat corn soup every morning.となるのです。
この文を見るとスープは飲むdrinkではなく、食べるeatなのです。
私たちの感覚から言うとスープは液体だからどうしても「食べる」ものではないし、食べるeatだとすると噛む動作がつきもののはずですよね。
しかし、スープは噛んで食べているようにな見えない。
西洋式の食事では私たちが箸を使うように彼らはfork, knife, spoonを使う。
そして、スープを飲むときにはspoonを使う。この様に道具(この場合はスプーン)を使って物を口の中に入れる場合eatという、と夫も説明しております。
そして、食器を手にもって口に直接食器に触れて飲む、という場合にdrinkというそうです。
コーヒーやジュース、ミルクなどはカップやグラスから直接に口に入れるのだからdrinkというわけです。
じゃあ、みそ汁だって汁を直接に飲むのだからdrinkだろう、と思うのだけど、具は箸でつまんでくちにいれるのだからeatということになるのだそう。
しかし、英米人から見ると日本人が味噌汁を飲む様子はどうも直接お椀に口をつけているのが印象的だったようでdrink miso soupというのです。
これはどうも彼らのマナーからすると矛盾するようですが。