the northern lightオーロラ
北ノルウェーに住んでいた時のことです。
一度ぞくっと怖かったことがあります。
日本からオーロラを見に北の国に出かける人達も多いようですが、あれってなにも知らずに夜空を見るとぎょっとするものですよ。
私は、ある夜、友人の家からの帰り道(ちなみにこの日は友人一家が作ったピザパーティでした。ドイツ人の友人です。夫の同僚でした。引退してからドイツに帰り今はハンブルグに住んでいます。)、空のかなり広範囲に深い翡翠色のものが広がっているのを突然発見してしまったのです。
11月の夜11時半くらいだったと思います。
真っ白な世界を踏みしめて家族3人家路についていました。
その白い世界の中に今まで見たこともないものが、緑のものがあったのです。
そう、ちょうどこの写真のような色です。
それが自分の頭の上、すぐ上の方でうごめいていたのです。
ノルウェーでは当たり前の減現象で何も取り立てて話に上ることもない、と思われていたのでしょうか、誰も教えてくれていなかったのです。
私はすごく怖くなって、ずっと下を向いてなるたけ見ないようにして歩いていました。
しかし、それからは毎晩のように空を見上げていました。
あれって怖いもの見たさ、というのとは違いますよね。
オーロラが見えるところだからでしょうか、昼の2時か3時だったのですが、空一面広がった雲雲が様々な色に彩られているのを見たことがあります。
不思議に美しい空でした。
『かぐや姫』を迎えに空から使いがやってくるシーンを想像してしまったのですが、ああいうのを彩雲というのでしょうね。
北ノルウェー、北極圏のカラショクに引っ越してからすぐのことでした…つまりこれは夏のことです。
ヨーロッパの夕焼けの空も実に美しいですよ。
日本みたいに真っ赤じゃなくてもっと黄色が買っています。
空が夕焼けと言っても水色がかっていてきつい色ではありません。
今日からこちらも冬になって様な気がします。
もういつでも暖房を入れてもいいような。
明日、仕事先では絶対暖房を入れてもらおうと思っています.
ノルウェーではとっくにオーロラの季節になっているでしょう。
今となっては懐かしい思い出です。
いい経験をさせてもらったと思っています。