ノルウェーの別荘事情

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別荘なんてあった方が良いですか?

我が家は30年くらい前に下関に引っ越した時に住みだした家と今の家とで2軒あり管理が大変で別荘なんてとんでもない、と思いますが。

この2軒はバス道路を隔ててむこうとこっちにあり、信号に引っかかるとすぐそこなのに向こうの家に行きつくのに10分はかかったりします。

古い方の家は私にとっては物置、夫にとっては事務所です。

さて、今日は別荘のお話です。

たいていのノルウェー人が別荘を持っています。

別荘と言っても山小屋と言った感じのだったりで、日本人が考えるような豪華なものではありません。

日本人がステレオタイプ的に考える避暑用とか、そんなものではないのです。

彼らはただただ遊び用、週末に街の暮らし、仕事から離れてゆったりするために別荘が欲しいと思うのです。

彼らは別荘のことをsummer houseと呼びます。

夏の長い休暇にそこの滞在する、と言う感覚からの呼び名でしょう。

夫の一番下のお姉さんの別荘はスエーデンにあります。

その別荘は大きな湖のすぐ近くにあり、彼女はその湖でよく泳いでいました。

本当にゆっくりとそこでの滞在を楽しんでいるように見えました。

その別荘はもともと農家だったのですが、それを改造したのです。

で、トイレも昔風のものが母屋とは別棟、外にありました。

水洗でなく、に尾池氏のために市販されているそれ用のコケなどがブレンドされたものを、その都度入れる様になっていました。

ノルウェー人は仕事が休みに入ると、あるいは週末には町を離れて田舎に行ってゆっくりしたい、と思っているようです。

日本人のゆっくり感とはずいぶん違ったものです。

ただただぼ~としていたい人たちなのです。

だからそんな別荘は山の近くだったり、森の中だったり、海の近くだったりします。

友人一家は別荘が3軒。

彼らの家はオスロ郊外にあるのですが、その別荘のうち1軒は彼ら自身が建てたものだけど、後の2軒は彼らの父母がなくなった事により相続したものです。

1軒は遠く離れてベルゲンにありなかなか維持するのも大変なようです。

彼らの森の別荘は湖の近くにあり、訪ねた時、彼ら所有のボートが浮かべてありました。

彼らはノルウェーの典型的な中産階級です。

その森の別荘も水洗ではありませんでした。

電気は自家発電をしているとか言っていました。

水は周りの土地に水源を求めて探し回り、やっと見つけたところを100メートルも掘り下げてそこから水をひいている、という事でした。

冬になれば雪も凍り付いてそこに行きつくのも大変な山の中だけど、自然好きなノルウェー人にとってはそれも楽しい、と言ったところでしょうか。

ノルウェーの住宅事情はあまりよくないです。

そのようにもう一つ、二つの家が欲しい、と言う人が多いこと、それに親から独立した若者は皆別個の住むとことを得ようとするので。

家自体も相当高いですが、key money敷金はべらぼうに高いです。

私たちが住んでいた時、ちょっとしたマンションでも敷金だけで何千万円でしたから。

なお、写真はノルウェー西部の町、ベルゲンです。

美しい街ですよ。

これらの建物の近くにfish marketがありそこでおいしい魚料理をいただくこともできます。