Scream ムンク作

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ノルウェーの画家ムンク作の「叫び」です。

彼の作品の中ではこれが一番有名なのでしょうか。

私は「マドンナ」とかの方が好きですが。

Munch Museumと呼ばれるムンクだけの作品を展示してある美術館もあります。

オスロセンターから1駅だったかな、駅からも近いし便利なところにあったのですが、数年前に引っ越してしまいました。

新しいムンクミュージアムの方には行ったことがないです。

オスロ中央駅から王宮に向かってまっすぐ伸びているオスロのメインストリート、Karl Johan Streetに国立博物館があるのですが、そこにも数点ムンクの作品があります。

その博物館には何回も足を運びました。

しかし、中を改造していたり、展示品を変えたりでなかなかじっくり見る事ができないんですよね。

博物館てそんなものですか?

妹とノルウェーに旅したのはリレハメルオリンピックの1,2年前でした。

その時も、その博物館に出かけたのですが、あいにく土曜日で半日でしまってしまい、じっくり3階のリトグラフなどを見る事ができなかったことがありました。

その中の湖から出てくるトロルの絵がリレハメルオリンピックノ開会式(閉会式の方でしたか?)のパフォーマンスになっていたりしたのです。

さて、そのオリンピックがあった期間、私はノルウェーに行っていました。

帰国の前の日、前回じっくり見られなかった3階の展示物を見ようとその博物館に出かけて行ったのです。

結構、大勢の観光客が訪れていました。

たいていの人たちは入ると、そのまま1階から見ていくのでしょう。

私は前回のことがあったので、まず3階まですぐに上がったのでした。

どうなったと思います?

私としては、ちょっとした心ドキドキのドラマがありました。

私がそこを訪れるどれくらい前でしたか、その博物館である事件があったのです。

ロートレックの絵が盗まれるという。

私はそんな事件で神経をピリピリさせている博物館関係者を慌てさせる不審者だったようです。

きしゃな(?)やさしそうなアジア人の女性がそんな大胆なことをする犯罪者?

まさか!

私は3階をじっくり見、次に2階に降りてムンクの作品を見始めました。

すると学芸員だか、とにかく館の女性が近付いてきて声をかけてきました。

「写真をとってあげましょうか?」

「ありがとうございます。じゃお願いします」

私はその段階でも何とも思っていなかったのです。

ただ、やさしい館員だ位にしか思っていませんでした。

その女性は写真を数枚とった後、ある質問を投げかけてきました。

「なぜ、一番最初に3階まで上がったの?」

私は前回はゆっくり見れなかった事、などを話しましたが、その段階で私は全く彼らにとっては不審者で、彼らは私たち訪問者がどの辺りをうごめいているか全部把握している、という事を理解したのでした。