fish pudding
ノルウェーは漁業国。
ノルウェーには日本の蒲鉾に似た食べ物があります。
蒲鉾とかちくわとか、そんな食べ物を総称するとfish puddingと言います。
フィッシュ・プディング、これらは魚を食べつけていない外国人には不評みたいです。
「今日の夕飯はなあに?」
「鮭」
「・・・」
これはドイツ内陸部から我が家にやって来た二人の若いお客さんの会話です。
日本でのことですが、ある日の夕食が鮭、と知って何だかがっかりしたって雰囲気でした。
魚を食べつけていない人たちってそんなものなんでしょうね。
そう思ってしまった経験です。
彼らの会話は、無論、ドイツ語だったのだけど、ノルウェー語とドイツ語は似ているんですよね。
私は彼らが文句を言っているのが分かったという事です。
ノルウェーにおいて、私は日本人で良かった。
フィッシュ・プディングは私にとっては毎日でもOKな食べ物でした。
ちくわやかまぼことは少し形状が違い、もう少し柔らかかったです。
7,8cmの円形の真っ白なソーセージみたいな丸いのもあり、これを5㎜位の薄切りにしパンの上にのせ、それにサラダ菜、ゆで卵、それにキャビアものせると、見た目もきれいなオープンサンドの出来上がり。
夫もパーティというとそれをよく作っていました。
我が家のパーティの定番料理でした。
ノルウェーに住んでいる時はよくそんな家事をしてくれていましたが、日本に住むようになってさっぱり。
典型的な日本の亭主になっています。
この写真の右側にある丸っこいのはフィッシュ・ボールfish ballです。
魚肉団子と思ってくださればと思います。
これは缶詰めででも売られています。
これも同様にちくわなどと比べると柔らかめです。
料理法はクリームソースを添え、カレー粉をかけていただく、これが一般的なようです。
ノルウェーの料理でカレー粉を使うのは後にも先にもこの料理だけではないかと思います。
それを初めて食べた時にはノルウェーにちゃんとカレー料理が存在するという事に少々驚きました。
昔は、世界をまたにかけたバイキングたちです。
出向いた国でカレーを発見しエキゾティックな香辛料として国に持ち帰ってからのノルウェーのカレー料理、という事なのでしょう。
彼らは日本人と同じくらい魚を食べます。
puddingと言えば日本では甘いプリンのことをすぐに考えてしまいます。
また、イギリスではpuddingと言えばデザートのことです。
ただし、以前、書いた記事のようにYorkshire puddingと言う料理はデザートとは程遠いと思いますが。
まあ、語源をたどればpuddingとはそんな風に固めたもの、と言った意味だったと思います。
id.wattoさんが私の記事「春巻き」のところで言われたdumplingもよく似たものだと思います。