turkey 七面鳥
日本において、クリスマス料理として七面鳥を食べている人ってどれくらいいるんだろう?
そもそも七面鳥を売っていますか?
チキンの方が絶対メジャーだと思います。
ノルウェーではどちらも違います。
絶対にクリスマス料理としてなくてはならないのはタラと豚肉料理です。
アメリカにおいて感謝祭の灯やクリスマスに尾は七面鳥は伝統的な料理でそれを食べるのが恒例のことらしいです。
私が初めて七面鳥を食べたのは、もう数十年前の事。
ハワイの友人宅で家族の誰かの誕生日のお祝いに供されたものでした。
アメリカってなんでも、でかいっていうか、七面鳥もさることながら、ケーキも随分とでかかったのを覚えています。
一番下のお姉さんの旦那さんの誕生日祝いのためでした。
その旦那さんが自ら料理してくれたものでした。
ノルウェーの旦那さんたちってよく家事を手伝います。
七面鳥って日本のオーブンではローストするのは無理だわ、と言うような大皿料理になりました。
日本で七面鳥がそんなに一般的なお祝い料理にならないのはそういった理由もあるのでは、と思ってしまいました。
ところで、七面鳥はなぜturkeyと呼ばれるのでしょう?
私の生徒さんの一人がこの間のオリンピックで東京までボランティア通訳に行ってきたのですが、その時、トルコの人と話をする機会があり、Turkey出身という事に驚いた、と言っておりました。
「はぁ~?七面鳥?」って。
この鳥はもともとアメリカ大陸からやって来たのです。
七面鳥と初めて出会ったヨーロッパ人としてはコロンブスの一行だったようです。
アメリカ先住民、インディアンたちは当時、もうこの鳥を家畜化していたらしいけど、この鳥をコロンブスは「インドの鶏」などと呼んだとも伝えられています。
コロンブスはアメリカ大陸をインドだと信じていたようだから無理もないようです。
フランスでは今でもdinde(インドの鶏coq d'Indeを略したもの)とよんでいます。
コロンブス後、この鳥の名がトルコと言う名前に行きつくにはコロンブスがこの鳥を見てから1世紀も経ってからのことです。
コロンブスがその鳥を見てからしばらくのち、七面鳥は16世紀にスペイン王家や英国のヘンリー8世に献上されたとか。
それが、この鳥がもたらされたとき、トルコ経由で持ち込まれていたホロホロチョウと間違ってしまったらしいという事です。
この鳥、ホロホロチョウを、その当時、「トルコの鶏」と呼んでいたそうです。
そんなことから、七面鳥の方がturkeyになってしまったとか。
コロンブスがヨーロッパにもたらしたトウモロコシもスペインでは「新大陸の小麦」、イタリアでは「トルコの小麦」と呼ばれたとか。
16世紀に書かれた文書にそのような記述が残っているようです。
だから七面鳥がそのように呼ばれるようになったのも納得できる気がしませんか?
当時は今のように世界のニュースが瞬く間に世界の片隅にまで伝わる、というような状態ではなかったわけだから。
世界の中で大きな位置を占めていたトルコが何かにつけて話題に上ったというわけですよね。