長文読解

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たいていの人が英語の長文を理解すのは苦手と言います。

去年のことでしたが、ある時、中学校2年の生徒がテストでの長文が分からなかったと言ってきたのです。

聞いてみると、多くの長文読解が難しいと言っている人と同じで、日本語に訳そうとしていることでした。

まあ、中学生ならそれは仕方がないこととしても、文の一番最後から訳そうとすることがいけないのです。

英語というものは、誰がその行為を行うかという事を示す主語があり、次にその人が何をするかという動詞が来るのです。

これが基本です。

そして、次に来るのはその動詞に関連した目的語なりだけ。

これは基本になる短い文だけど、長文と言っても、その基本の文の後にあれこれがくっついただけではありませんか。

例えば:

I'm goin on a picnic. 私はピクニックに行く

という文があるとする。

まず、行為をするのはIであって、その動きはピクニックに行くという事、ここまでがこの文。

次にwith my sisterという言葉が来ると、ここで初めて、妹と一緒に、という事が分かります。

次にthis coming Sundayと言うと、これで初めてピクニックはいつするのかという事が分かるのです。

このあと、by bikeを付け足すと、これでピクニックは自転車で行く、という事が分かります。

with lunchを付け足すとお弁当を持っていくことになり、その後にthat  my sister will makeと補うと、それは妹が作るとなるのです。

その後に、if the weather is goodが続くと、もし天気が良かったら、になり、その後にさらに if not we will go to the city museumと続けると、もし天気が悪かったら市の博物館に行く、というようにえんえんと文は長くできるのです。

これを後ろから後ろから訳していくと訳が分からなくなるかも、という事でしょうか。

なお、この文にto ~どこどこへ、という言葉を入れるとしたら、コンマを入れて途中なり、一番最後なりでもOKなのですが、副詞句にはルールがあって一応場所place、様態manner、時機timeの順番となっています。

文はいくらでも長くなるのです。長くできるのです。

ただし、会話での文ではこんな文章のようにしゃべる人はまずいないでしょう。

もし、いたら相手にとにかく自分の言いたいことを聞かせている時でしょう。

関係代名詞などを交えて文を喋るとしたらそれはお説教でもしている時だと思います。

大人の生徒さんで関係代名詞なども入れて長い文を喋ろうとする人がいるのですが、会話文なら短く短くくぎって喋るべきなのです。

アメリカやイギリスの映画、ドラマで関係代名詞の入った「文」を会話として喋っている人はまずないです。

長文読解は、このように一番大切な言葉の後に話し手が考えながら次々に言いたいことを付け足しただけなので訳すのは前から前から訳すこと。

それが一番わかりやすいはずです。

形容詞を使うにも順序があるのですが、喋る時にはその順番を間違えても、さほど問題はありません。

この順番と言うのは、例えば、目や髪を形容する brownや blackは eyeや hairのすぐ前に付ける、という決まりです。

例えば、long, brown hairという風になるのです。