着物 Kimono
皆さんは着物を着る機会が一年のうち、何回くらいありますか?
私が幼かったころ、母や祖母は冬になるとずっと着物を着ていました。
私が3,4歳のころ、妹とおそろいの絣模様に着物を着ていた思い出もあります。
時代が変わってしまって、私が祖母や母の年になった今、私だけでなく、どれほどの人たちが着物をきているのでしょうか。
たまに着物に袖を通すと言えば改まって出かける時くらいでしょうか。
私の人生のうち、何回着物を着たかっていえば、数えられるくらいのものです。
最後に来たのは40数年前、そしてその前はノルウェーで、でした。
ノルウェーで2,3回着たことがあるのですが、一度は結婚式のレセプションでした。
それまで、日本で一度も着物を一人で気付けたことがなかったのですが、やはり、日本人、何とかなるものですね。
ただし、写真を見た母親からいくつかクレームがきましたが。
ノルウェーの独立記念日、5月17日に着物を着てオスロの街に出かけたことがありました。
ディナーに中国料理店に入ったのですが、いでたちからすぐに日本人と分かる私にサービスは悪かったです。
何しろ、あの頃、ヨーロッパではまだ紺色の毛沢東ユニフォームの中国人が沢山見られたころでしたから。
ところで、毛沢東って日本語ではもうたくとうと言いますが、原語、および英語ではマオチェトンです。
最初、それを聞いた時にはだれのことか分かりませんでした。
横道にそれてしまいました、
着物の話です。
世界では着物って「完成された衣服」と呼ばれています。
本当、11メーターくらいの布でたいていの人の着るものが縫えて、丈など自由に調節で来て、また、それをほどいてしまえば元の反物状になる。
再び着物にしなければ布団用の布になるし。
浴衣などは最後には赤ちゃんのおしめの布にも使われていました。
だって、洋服のように切り刻んでいないのですものね。
着物はタンスの中とかに保管しておいて着たい時に出す、それがかなりの年月の後でもしわひとつない状態でタンスの中から出てくる。
そんな衣服は他に世界のどこにもないと思います。
それにしても着物ってどうして左前に着るのでしょう?
フランスからのお客様(女性)などに浴衣をプレゼントしたのだけど、何も言わなかったら右前に来ていました。
この左前っていうのは女性もそうなのだから武道とは関係ないですよね?
イギリスが左側通行と言うのは道を往来している時、急に敵が出没してもすぐに対応できるように、ということでそうなったと聞きました。
世界で一番美しく、また、一番お金のかかるのが着物なのではないでしょうか?
さてkimonoの複数形ですがkimonoという風にsはつきません。