カタカナの電報

カタカナのオとイですが、私たちが学校で習ったカタカナの起源とは違いますよね。

外国人日本語学習者のために作られたものでしょうか。

イは鳥の形、と教えるのでしょう。

漢字を知らない彼らにはその方が覚えやすいに違いないですものね。

この字を見ながら、私はヒエログリフを思い出していました。

英語のアルファベットのAは牡牛の頭の形から、というのはよく知られていますが、ヒエログリフではaはこのイと同じように鳥の形から作られています。

かなり昔です。

NHKヒエログリフの読み方を解き明かしたシャンポリオンの番組があったのですが、興味深く見たものです。

他にLはレオ、つまりライオンが前足を投げ出し座っている形とかすぐに覚えてしまいました。

ロンドンの大英博物館ロゼッタストーンを見ましたが、他にも見るものが多すぎてじっくり読んでみるまではいきませんでした。

それにしても、シャンポリオンの時代から現代へ・・・随分と時代は変わって、今じゃ自分の名前をヒエログリフで書いてみよう、なんてサイトもあったりするのですから驚いてしまいます。

ピーターラビット』のヒエログリフ版まで出版されているみたいです。

試してみたいですか?

プトレマイオスクレオパトラヒエログリフ表記をアップしておきます。

a の鳥、とlのライオンがちゃんと描かれて(書かれて、と書くべきですね)いますよね。

さて、カタカナのお話から話が随分違う方に行ってしまいましたが、元に戻します。
長いこと電報なんて送っていませんが、皆がスマホなど持ち、瞬時にどんなメッセージでも送れる昨今、今日も電報のシステムは存在するのでしょうか?

そういえば、考えてみると、私自身は電報なんてもらったことがなかったなあ。

電報ってカタカナで打ってありましたよね。

漢字を交えての電報だったら分かりやすいのでしょうが、一昔前には、当時の機械の関係でカタカナだけを使わなければならなかったようです。

そして、カタカナだけを使っての電報では様々に面白いエピソードが生まれたようです。

実家に「カネオクレタノム」と打電したところ・・・

どう解釈しますか?

両親は「金をくれた、飲む」と解釈し、「ダレガクレタアマリノムナ(誰がくれた、あまり飲むな)」と返信した、というお話を読んだことがあります。

本当は「金送れ、頼む」の意だったのですが。

また、「ツマデキタ カネオクレ(津まで来た 金送れ)」の意で打電すると、親は「妻できた 金送れ」と読み、すぐに多額のお金を送って来たとか。

カタカナ(平かなだけで書いても結果は同じとは思いますが)だけで書かれた日本語が持つ欠点ということでしょう。

それにしても、なぜカタカナなんだ?と思いませんか。

憲法や法律の本なども漢字とカタカナで書かれてありますよね。

今もですか?

読みにくいというだけで嫌悪感をいだいていました。

試験勉強をしたくない、と思ったのを思い出します。

どうしてカタカナを使った表記をするようになったかという理由ですが、明治時代において学校での指導は、まずひらかなではなくカタカナだったという事のようです。

それも、どうして?と思ってしまいますが。