福祉政策 welfare for Norwegian young people
この絵ってどう解釈すればいいですかね?
今日はノルウェーの若者たちがどのような恩恵(?)を受けているかお話したいと思います。
まず、16歳になるまで毎月子供たち一人一人に対し経済的援助があります。
娘が幼かった時にはたったのKr.260くらいだったと思います。
当時はレートの関係で¥5,000位と思ってましたが、今はもっと上がっていると思います。
そして、子供が多ければ多いほど援助は多かったです。
問題は義務教育が終わってからです。
今でも、ノルウェーでは(ヨーロッパではたいていそうです)高校に進まない人たちも多く、無論、大学もそうです。
ノルウェーなんて大学は確か4校だけではなかったでしょうか。
費用がかからなくても彼らは進学しようとは思わないのです。
また、親も子供たちも義務教育が済むと独立して家から出て行くのが当り前、と思っています。
夫も中学の後は自力で進学しオスロで就職もし大学にも通っていました。
つまり、ノルウェーの若者たちは中学を終えると親元を離れ自活しようとするのです。
親の援助はありません。
自活していない若者は親も本人も恥だと思う、それが普通です
ここまでは私はノルウェーのいい所、と思っています。
ただし、何しろ、うまく(?)立ち回れはいくらでも政府から援助がある国なので、様々なことを見聞きしました。若者だけではありませんが。
ある少女の話です。
血縁関係はないのですが、夫の一番上の姪が結婚していた人の娘で姪も甘やかされて育てられたからか世間を見る目がない、というかとんでもない人と結婚したものだと思ったものでした。
その人は結婚していたのですが、奥さんはドラッグに手を出したりで、離婚、そして元の夫が再婚したころには亡くなりました。
結局、姪とその人との結婚も破局を迎えましたが、それまでに私たちも数回彼らにあった事があります。
姪にとってstep daughter継娘となった少女は我が家の娘と1歳しか違わず仲良くしてもらったりしていました。
凄く元気な子で少々ハチャメチャなところがあるとは思いました。
朝から大きなコカ・コーラ瓶をごくごく飲んだり・・・。
親が何も気を付けていなかったのだと思います。
彼らが離婚後、もう会う事はありませんでしたが、時に噂が耳に入ってきました。。
その少女は義務教育を終えてから進学はしていません。
そして、仕事にもついていません、今も。
実際のところはどういう経過で次のようなことになったのか分かりません。
父親が彼女を医者の所に連れて行き「**の病気だから仕事はできない。その様に処方し、書類を作ってくれ」と話したというわけです。
どんな症状のどんな病気か私には分かりませんが、本人が痛みなり何かを訴えると、医者は言われるように処方し書類を作成しなければならなかった、という事なんでしょう。
それ以来、彼女は建設的なことはしていない・・・
しかし、しょっちゅうパーティはしている。
生きていくための生活費は国からおりるのです。
そんな彼女も20代に、そして、時はインターネット時代です。
彼女は海外の人たちとインターネットを通して知り合いました。
「ノルウェーにおいで!一緒に楽しく過ごそう」などとメッセージを送ったのです。
それに反応したオーストラリアの若者2人が本当にやってきました。
この先、話はどう発展すると思われますか?
観光ビザが切れそうになった頃でしょうか、彼らは母国に帰っていきました。
彼女は彼らについていったのです。
そして、また、観光ビザが切れそうになった頃、彼女はノルウェーに帰ってきました。
大きなお腹を抱えて。
彼女は未婚の母となりました。
で、もっと彼女は保証されて生きることになったのです。
そんな具合に仕事をせずして政府からの援助で生きて行こうとしている人も多いのです。
その反面、政府は仕事を真面目にしている人たちからはこん限り取ろうとします。
所得税なんて下手すると半分持って行かれてしまいます。
ノルウェー人は自分たちを幸せな人たちと思っているとか。
私はどうして、と思ってしまうのです。
子供たちは独立すると家を出て行ってしまう、結婚をすると年に1回も親元を訪れなかったりする。
親元を長いこと訪れなかった・・・やっと訪れたら父親は8年前に孤独死をしていた・・・
ドラッグ中毒の人も多い、アルコール類は高いけどそれでもアルコール中毒の人も多い。
近所の人たちとのコミュニケーションもそうない。
年に500~600人の自殺者がいるとか。
ノルウェーの人口は500万人ちょっと・・・この比率は大きくないですか?
まだまだ福祉に関しては書きたいことがあるのですが、またの機会に・・・。