沢山のお隣さんneighbourに囲まれて生活していらっしゃいますか?

日本国内を列車で走ると,どこまで行っても家々、家と続いている景色・・・つくずく日本には人間が多いのだなあと思ってしまいます。

お隣さんの住まいがすぐのところにある・・・

しかし、私は余り閑散としているところにぽつんと立つ家には住めないような気がします。

ずっと以前オーストリアだったかイタリアだったか、とにかくその国から旧ユーゴスラビアに抜けた途端、行けども行けども真っ暗でやはり共産圏かと思ったことがありました。

街灯も何もなかったのです。ひょっとしてあの真っ暗な中に家があったのでしょうか。

中国なんてかなり暗くなっても家の中に明かりがともりません。

朝は朝で早くから人は起きだしているにもかかわらず電気がともらないし。

電力をケチっているのかと思いましたが。

現地のお店に行くとお店もかなり薄暗いと思いました。

さて、今日はお隣さんのお話です。

neighbourとは近所、隣人、隣国等の意味。

これってイギリス英語です。

アメリカ英語だとneighborと綴ります。

neighと bourと言う2つの部分から構成されている言葉、このうち、neighは nighという語に由来しています。

nighとは「近い」と言う意味を持つ古英語で,この語の比較級が後に独立し,今でも使われている単語、 nearです。

一方、borは「住む人」を意味する古英語、 geburが語源です。

ノルウェー語ではborを「住む」と言う意味で今でも使っています。

このgeburはさらに burと言う語から派生しています。

burは城壁に囲まれた地域、すなわち「町」を意味する burgを語源に持つ言葉です。

英語圏ならご存じのピッツバーグ、ウィリアムバーグ、などの「バーグ」、ドイツ語圏ならハンブルグ等の「ブルグ」フランス語圏ならストラスブール等の「ブール」と言った具合に、このburgがもとになった都市名は世界各地にあります。

この2つの言葉を合わせて「住む人」となったのがneighbourというわけです。

最近フランス語を学んでいるのですが、語源て本当に面白いと思います。

フランス語のport、salonてなんだと思いますか?

port(aeroportは飛行場)はドア、salonは居間です。

英語に入って少し変化していますがニュアンスを残していますよね。

それにしても、高齢化社会は我がコミュニティでももろに見て取れます。

若い人たちは結婚したがらないようだし、近所に数えるほどしか子供たちがいない。

空き家はあちこちに点々と存在するし。