真夏のミステリーゾーン?
皆さんは訳の分からない、説明がつかない何かにはまってしまったことがありますか?
五年くらい前になるでしょうか、夏のある日、私はパスポートが切れそうなので申請に行ったのです。
いくらもともとこの地の人間ではないと言っても、もう30年余り住んでいます。
そして市役所への道はどれだけ歩いたか数えきれないほど通った道なのです。
ちょうどそのころ市役所の西側が新築中、旧庁舎も改築中でいつもとは違うは入り口を利用し、いつもとは違う出口から出ることになって何か勝手が違ったのは確かです。
しかし、いったん出てしまえば、いつもと何ら変わる事のない道が目の前にあり、そこをひたすら我が家へ向かえばよかったのです。
弱い雨が降っていました。
市役所から出ると車道を横切って、もう少しまっすぐ進んで落ち着ける小道を通ることにしたのです。
それがどうも見たこともないお店ばかりが並んでいました。
あれ?と思いながらももうしばらく進みました。
ふと、傘を傾けて左側にある景色を見ると、そこには下関の海峡から見える向かいの港、見慣れた門司港の景色が広がっていました。
何も考えずそのまま歩いていくと、ついには下関駅着いてしまう道を私はひたすら10分も歩いていたのです。
西に向かって・・・
自分では北に向かっているつもりでした。
すぐに引き返して市役所から出て横切った道に戻りました。
そして、もう一回角っこを曲がったように思えます.
(ここのところが分からないのです。行きは曲がった覚えがない。そして、気がついたら西に向かっていたという道に市役所から行きつくには道路を渡ってから我が家に向かっての右折ではなく左折しなければならなかったはずなのです。誰か説明できたらしてください)
すると道のわきにいつものポストがちゃんと見えました。
あれから何度もその道へ戻りましたが、2度とその先の訳の分からない道を試そうとは思いませんでした。
知人に言うと、ついに痴呆が始まったか、などと言われてしまいました。