bear 熊

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 スイスに旅した時、Bern(ベルン)の友人からその地名の由来は、その昔、そこにはたくさんの熊がいたからだと聞きました。

のちに、ドイツの首都、Berlin(ベルリン)も同様に熊と言う言葉が由来になっていることを知りました。もっとも、Berlinの方は子熊という意があるそうですが。

そのあたりは、もともと森で木の芽を食べる鹿が生息していた、それをねらう熊がいた、と言う話です。

Bern地方も Berlinの辺りも、熊にとっても人間にとってもいい狩猟地帯だったわけです。

熊のbearとI was born on July 4.「私は7月4日に生まれた」のbornの語源が同じ、などとは不思議だと思ったことはないですか?

熊はお腹におおきな胎児を「抱える」、ゆったりと「身をこなす」、重さに「耐える」、子供を「産む」など、これら熊の動作のすべてが英語の動詞bearの意味になっています。

bear の語源は印欧語のbher(ベアー 運ぶ)です。

bring(持ってくる)は bearingが短縮した動詞です。だから「身につけて持ってくる」というのが原義です。

goと comeの使い方同様に、 take とbring、どちらかを使うかということは、日本人にとって特に難しいようですが、この原義を理解すればbringをどのようなときに使えばいいかはわかるというものでしょう。