臭いものと言えば? 

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にんにく、見るからにおいしそうに思えるのだけど、どうでしょう?

夏になってにんにくの出番が多くなりました。

胡瓜をぶつ切り、たたいて少しばかりの塩、それにサラダブラににんにく・・・これが簡単なのに美味しいのです。

源氏物語』の『帚木』の巻に極熱の草薬というのが出てきます。

「月頃、風病重きに堪えかねて、極熱の草薬を服して、いと、くさきによりなむ、之對面たまわらぬ」

式部の丞がしばらくご無沙汰していた女性に会いに出かけたら、女性は顔も見せることなく物を隔ててこう言ったというのです。

この極熱の草薬というのが、にんにくのこと。

「風邪をこじらせてにんにくを服用した、たいそう匂うのでお目にはかかれない」という意味。

式部からこの話を聞いた中将は、にんにくを食べた女の相手をするくらいなら鬼と連れ添ったほうがましだ、と言ったとか。

どうもにんにくの強烈なにおいは『源氏物語』の時代から嫌がられていたようです。

現代でもにんにくのにおいを好む人はまれではないでしょうか。

しかし、強壮剤としての効き目があるということは誰でも知っていますよね。

古代からにんにくは食べられていた様で、あのエジプトのピラミッドを建てた奴隷たちもにんにくを口にし栄養素としていた、元気のもととしていたとか。

でも、食べすぎは禁物、特に生にんにくは要注意だそうです。

我が家はカルパッチョとか上記の胡瓜のピクルスに、そのまま生で入れるので気を付けなければならないようです。

にんにくは溶結作用があり、余り食べすぎると貧血を起こすそうです。

空腹のときには胃壁を刺激して炎症を起こすこともあるとか。

せいぜい大人で1日2片、子供で1日1片というのが適量、それも火を通したものが良いそうです。

ちなみににんにくを油でためると有効成分を残したまま臭みを消すことができるとか。

ノルウェーではにんにくを使う事はまずないみたい。

一度、夫が義母のために健康にいいからと、大量に買って持って行ってあげて、植える様に言ったけどどうなったのでしょうか。

義母の台所でにんにくにとんとお目にかかったことはなかった・・・。

植えても土の中で消えてなくなったかも。