英語で乾杯をtoastというのはどうして?
最近、パーティ開きましたか?
コロナ禍の中、なかなかパーティはできませんね。
レストランに行くことも躊躇してしまいます。
さて、今日はパーティーにつきものの乾杯のお話です。
乾杯を英語では、
Toast!
Bottoms up!
Cheers!
等と言います。
「あなたの健康を祝して」という意味で
Mud in your eyes!
To your health(Here's toが省かれている)!
といったり、「君のために乾杯」という意味で
Here's looking at you!
ということもあります。
Toast!という言葉、乾杯のことをmaking a toast!という事もありますが、Toastと言うのは誰が考えたってあの焼いたパンのこと。
それが、なぜ乾杯になるのでしょうか。
乾杯の習慣は紀元前6世紀のギリシアで始まったとかです。
その起源はいたって現実的な理由があり、古代ギリシアではワインに毒を入れた暗殺が
横行していたため、宴席ではまず主人、ホスト自らが最初の一口を飲んでワインには毒が入っていないことを示し、次に客たちに振る舞った・・・客たちがが飲んだのです。
この習慣はやがて親睦と友情のあかしとしてされるようになり、古代ローマにも受け継がれていきました。
また、古代ローマでは焼いたパンをパン一切れワイ入れるという習慣もありました。
この習慣はシェークスピアの時代まで続いたそうです。
近年の研究でパンというものが酸味を中和することが分かっているそうですが、質の悪い酸味の強いワインにパンを入れてみたらおいしくなった、まろやかになったということで用いられるようになったようです。
水が飲めないヨーロッパではワインは必須だったようですし。
ギリシアに始まった乾杯の週間とローマで始まったワインにトーストを入れる習慣が一緒になり、乾杯がtoastと呼ばれるようになったというわけです。
しかし、主人が飲んで、次に客人が飲むという習慣は18世紀初頭に変化し始めました。
同席した者同士が初対面の名士や女性に向けて乾杯するようになり、そこからイギリスでは名士や美女を「町のトースト」と呼んだりもしたそうです。
また、19世紀、イギリスでは乾杯というものはなくてはならないものになりました。乾杯をしないのは大変失礼なこというのです。
ところでtoast masterとは何でしょう?
「乾杯の音頭をとる人」という意味ですが、いまではパーティとかでなくとも司会をする人を指しています。
わが市にも英語のお勉強のためのToast Masters' Clubというものがあります。