clock
先日も「時間」のことを書きましたが、またまた時間のことです。
中世のラテン語で鐘を意味するclocca、教会の鐘の音で時を知らせていたことから、生まれた言葉です。
今でもノルウェー語ではklokkaとは時間のことです。
Klokka er otte.という風に使います。
この文を直訳するとThe time is eight.になります。
もっとも、ちゃんとした英語はTt's eight o'clock.ですが。
16Cに持ち運びができる pocket clockが登場しましたが、そのうち、そのような懐中時計には watchの語がつかわれるようになりました。
watchには「見つめる」という意味の動詞と同じ語で、語源は古英語の wearce。
この語は現代のbe awakeに当たり、「起きている、目覚めている」という意味です。
世界最初の時計は日時計で、BC2500年ころのエジプトで、すでに棒を垂直に立てた日時計が作られていたとか。
日時計はshadow clock、または、 sundialとも言います。
次いで登場したのが、水時計water clockや砂時計 sand clock、ろうそくに刻みを入れた candle clockなどでした。
時は重要ですよね。いつ頃から人々は時間をきにするようになったのでしょうか。
自給自足だとそう時間を気にすることもないような気がします。
そんな生活様式だと、日の出、日の入りだけが重要だったのでは、と思えます。
ヨーロッパで皆が時間を気にするようになったのは、というより統一した時間を持つようになったのは、ほんのこの間19世紀になってからです。
駅ができ、駅には皆が共有すべき時間が見えるようになったのです。つまり、駅の一番目立つところ、正面玄関に時計が掲げられたのです。
他の公共の場所にも同じことが起こりました。
そうして、初めて人々は同じ時間で生活するようになったのです。
19世紀ってすごい世紀ですよね。