ハンディキャップ

昨年、夫は心臓手術をし、市の方から身障者用のカードを受け取るやらで、今はどこでもありがたくこのマークの所を使用させてもらっています。

電車、バスでは高齢者という事でその優先席に座っていいことになっていますが、余り座りたくもないですね。

皆さんはいかがでしょう?

かと言って、若者が堂々とそんな席に座っていると、何を考えているんだ?と思ってしまいますが。

タイだったか、電車とかバスの席が空いているとまず子供に座らせる・・・そんな光景を何度も見ましたが、あれは賛成できないように思いました。

ノルウェーでは高齢者が乗車すると、若者は何も言わず立ち上がります。

さて、今日はハンディキャップのお話です。

ハンディキャップは物々交換の習慣から生まれました。

中世のイギリスでは物価の等しくない品物を交換するハンド・イン・キャップhand in cap 手を帽子の中に入れ、と呼ぶ習慣があったのです。

物々交換をする当事者は、まず審判役を演じる人を探しhand in cap、審判が始まると、その審判を含めて3人とも補償金を帽子の中に入れる。

この審判は物々交換の対象品のうち、どちらかの方が価値が低かった場合、交換を公平にするにはどれくらいの金を付加しなければならないか、を決めることを要求されたのです。

審判が付加をすると、2人の当事者はポケットに手を入れます。

(お金は入れませんが、なんかここ下関の昔ながらの魚のセリの風景、二人は袋の中に手を入れ料金を決める・・・と言う伝統的な習慣を思い出しました。)

この時、あらかじめポケットの中にお金を入れておいて、判定結果を聞いてポケットの中からお金を出してみれば、審判に決定を承諾した合図になったのです。

2人ともお金を見せれば取引は成立し、帽子の中の保証金は審判のものになる。

もし、一方のみがお金を見せれば、物々交換は不成立で見せた方が保証金をとる。

両方ともお金を出さなければ取引は流れて審判がお金をとる。

そんな具合でした。

17世紀になってhand in capの制度が競馬に適用されるようになりました。

体重のばらつきをなくし公平をきすために、馬に荷重を与えて公平にすることをハンディキャップと言うようになり、人間に不利に作用する要素を言うようになったのです。