潮干狩り

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ノルウェーに住んでいた時、まだ夫が学生だった時のことです。

夏、オスロから数時間南に行ったところの町の海辺のホテルに滞在したことがありました。

ホテルのすぐ外は静かなオスロフィヨルド

夫はそこでひと泳ぎすることにしたってわけです。

しばらくすると、その海辺にムール貝がたくさんあるのを見つけ、私たちは潮干狩りをすることにしたのでした。

二人分以上のたっぷりの量でした。

そして、お昼ご飯はそれを炊き上げて食卓に(ホテルでは自炊ができたのです)。

私にとっては久しぶりの大好きな貝料理、甘露甘露でした!

貝の中からは真珠が2,3個出てきたりしていい思い出になりました。

あの時は、ノルウェーはメキシコ湾流の影響で、そんなところにも南方の回遊物が生息している、なんて思って喜んでいただいたのだけど、後に夫があれは養殖していた貝じゃなかったのだろうか、などと言い出して私の心は動揺してしまいました。

私たちは悪事を働いてしまったのでしょうか?

実際のところはどうだったのでしょうか。

美味しい思い出です。

ムール貝は英語ではmusselと言います。

ノルウェーでも魚はよく食べられていますが、誰かのパーティで貝が出たことはありませんでした。

お義母さんのところでは一度も貝が料理されたことはありませんでした。

その文化がないという事でしょう。

お兄さんたち、お姉さんたち、たぶん一度も貝を口にしたことがないと思います。

エビはきれいに大皿に盛って供されたりします。

それにザリガニも。

フランスの友人宅でムール貝を食べたことがあります。

あれは実に大ぶりのおいしい貝でした。

大皿いっぱいのムール貝にワイン、それにフランスパンだったのだけど、さすがフランス人、美味しいものをどう食べるか知っている、と思ったものです。

フランスの文化に接した感があり余計においしかったのでしょうか。

スパインのパエリヤにもムール貝が入っていますよね。

南ヨーロッパの料理って日本人の口に合うと思います。

そうそう、母と妹を連れてパリに旅行した時にも貝を食べました。

結局、日本人て貝が好きみたい。

パリではその専門店でカキをいただきました。

海のカキに川のカキ、あれはぜいたくな思い出じゃないかと思います。

川のカキの方が高かったなあ。

でも、次の日は帰国する日だったのにお腹のことを考えるとちょっとした冒険だったのでしょうか。

イスタンブールでもムール貝はあちこちで売られていました。

このところ食べ物のお話ばかりしています。

次回は何かほかのことにすることにします。