Perfume

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香水はお好きですか?

猫は香水が好きとか聞きますが本当なのでしょうか?

ノルウェーに住んでいた時も猫を飼っていたのですが、近所の子供たちがよく猫の世話をしたいと借りにに来ていました。

そして、帰ってくるとあらゆる種類の香水のにおいをさせていました。

猫にとってははなはだ迷惑な事だったのでしょうか。

香水だけでなくアイシャドーとかも付けてもらってきれいに(?)なって帰ってきていましたよ。

香水はperfumeと言いますが、この語はかって衣服で用いるある種の消毒薬に付けられていた名称だったそうです。

したがって、fungate 香をたく、いぶすという語と関連があるし、fume蒸気が酢、香気とも関係があるそうです。

ローマ人は煙のように空中をただ香気を表現しようとしてラテン語のper(通じて)と fume(煙)を結び付けて perfumeという名称にしたようです。

さて、eau de cologneの方ですが、これはもともとは「ケルンの水」の意味です。

ケルンとはご存じのようにライン川のほとりにある町です。

厳かなケルン大聖堂で有名な街ですよね。

Cologne, ドイツ語でKolonは紀元50年にローマ皇帝クラウディウスの植民地という意味の Colonia Claudiaと名付けられたという歴史があります。

それを初めて知った時、ドイツのその地方がローマ帝国の植民地だったとは、と意外に思ったのを覚えています。

したがって、 Cologneは colony と同根の語です。

オーデコロンは1709年にここの町でイタリア人のColovanni Maria Farinnaが製造して世に出ました。

ベルガモット、レモン、オレンジなどを主成分にして作ったといわれますが、現在では90度のアルコールに香料を10%ほど混ぜて作られているそうです。

香料の発達は日本人と異なり、西洋人が風呂に入らなかったことも手伝って、自分たちの体臭に悩まされてしまい、これを何とか消そうとしたことと無関係ではなかったようです。

しかし、もう一つ忘れてはならないことは皮革製品の悪習を消すこと。

今のような美しい皮革製品は作られていなかったという事、想像は付きますよね。

良い事例としては、12世紀ごろまでの皮革製品の発信地であった南仏のグラースは、16世紀以降は香水のメッカになっていたということ。

やはり、人間は何かの必要に駆られるとそれに対するものを作り出してしまうようです。