くしゃみをする Atchoo! God bless you!
以前、「ガリバー旅行記」のフーイヌムについてお話ししましたが訳者のヒンヒン族もフーイヌムも馬の鳴き声からきていることは誰にでもわかることだど思います。
そして、Yahooヤフーと言うのは何からとった言葉ののでしょうか。日本語(中国語)には野蛮と言う言葉がありますが、「ガリバー旅行記」の作者スイフトはその言葉を知っていたのでしょうか。それとも、英語でもヤフーと言うのは何となく野蛮に聞こえるのでしょうか。日本語(中国語)もそうですが、我々の言葉もなんとなくは行、あるいは、ば行はあまりよろしくない言葉が多いように感じます。貧乏とか馬鹿とか…。英語もfool, badとか・・・です。
ヤフーとはその物語の中で我々人間のことで野蛮人として描かれています。
今日は音の話をしたいと思います。
猫の鳴き声はmew、馬の鳴き声は neighなど、ネイティブにはどうしてもそう聞こえる様です。
くしゃみも英語で書くとAtchoo!ですが、彼らがくしゃみをすると本当にそう聞こえるのです。「ハクション」とは言っていないのです。彼らはくしゃみの音は atchoo だと思い込んでいるのでしょうか。夫のくしゃみもそれに近いものがあります。
なお,だれかがくしゃみをすると、God bless you!あるいは Bless you!と言ってあげるのが習慣です。昔、体からくしゃみだからと言って何かが出て行ってしまうのは良くないことだと思っていたことからこの習慣は始まったようです。
漢字
中国を旅していて面白いのは、中国語を学習していなくてもあちこちに意味が理解できる看板やらがあふれていることです。日本を観光する中国の人たちも同じように感じるのでしょうか。
知っている中国語を駆使して話しかけてみるものの音声の違いで通じない。漢字で目にすると分かる言葉もちゃんと発音できないし。しょうがないから、様々にイントネーションを変えて喋ってみる。
How much?の中国語は多少銭(あってますよね?)。この3文字だけなのに四声がある中国語。どれくらいバラエティのある組み合わせの発音になるか・・・。そう簡単には通じないのです。
私が何が言いたいのか少しは想像してくれたら、なんて思ってしまいますよね?
結局、手っ取り早く漢字だけの筆談でコミュニケーションをとることになるのがしょっちゅうのことでした。
それが、コンピューターを相手に書き物をしているとついつい漢字を忘れてしまって、それも小学校で習った漢字です。鳥の字をうっかり馬の字にしてしまったのです。大きな声で「マー」と大笑いされてしまいました。
しかし、そのため実地に馬のちゃんとした発音のレッスンをしたのと同じわけで、もうその発音に関しては一生忘れはしないだろうと思いました。
やはり、言語と言うのはそれが喋られている現地で生活しながら学んだ方が良いという事でしょうか。
それにしても、私たち日本人はまだいいですよね。発音はさっぱりわからないとしても漢字でを通して駅名を理解できますから。漢字を知らなかったら、形として覚えるしかない。それも一瞬じゃ到底無理。タイなどへ旅するとそういう状態が起こります。しかし、しばらくすると、字の形でなんとなく覚えてくるんですよね。
やはり、言語学と言うものは面白いです。
dessert デザート 甘いもの大好き
私も甘いものが大好き。I have a sweet tooth.です。
食事の後のデザートは欠かせません。日本人の多くの知り合いは,食事の後にすぐにデザートなんて、お腹にその隙間はない、と言うのですが、やはり、これは食習慣からきているのでしょうか。私はノルウェーでそんな食習慣をつけてしまいました。
ノルウェーでは絶対にデザートがないといい食事ではないと思われてしまいます。
dessertと desertという言葉はよく似た発音で、アクセントをどこに置くか間違えると全く意味が違ってきます。 dessertは食事の最後に供されるのでこの言葉のアクセントは最後の 母音に付く、などと習いましたよね。
さて、desert砂漠の話です。
春先には、西北の風、蒙古風が中国の西域から黄河を超え、日本海を超えて日本列島にも吹いてき、黄砂をふらせますね。
数年前、イギリスに旅した時、たまたまその時も春先だったのですが、現地のテレビでは毎日の天気予報にサハラ砂漠からの砂の飛散の確率を伝えていました。英国のかなり北の方まで飛んでいるようでしたよ。
で、その旅の現地ガイドにどれほどの砂の量かを聞いてみました。
時に、口の中で砂の味がする、I could taste the sand.とのことでした。
ユーモラス、冗談好きなイギリス人のこと、その後に続けてGood, that no camels come down!ラクダが落ちてこないことはいいね! と言っていました。
Mexico メキシコの言語
コロンブスが新大陸を発見したという事は、旧大陸の人々、ヨーロッパ人にとっては素晴らしいことだったわけでしょうが、新大陸の人々にとってコロンブスは英雄ではなく侵略者だったわけです。
今、メキシコではその侵略者の言葉が喋られています。
物価が安いという事もあって、ずいぶんとたくさん映画のDVDを買ってきました。
映画の中で喋っているのは英語、字幕はスペイン語です。
メキシコで見たTV番組もでしたが、聞こえてくる英語とスペイン語がよく重なっていました。これでもか、これでもかと英語の中に入っているたくさんのラテン語が目につきました。
例えば、interesting,delicious,exciting,calm,influenceなどなどです。
英語の半分は元フランス語だということがよく分かったような気がしました。
いやいや、英語の80%がラテン語だと主張している本もあります。
そんなわけで、メキシコに3か月も住めばベエーシックなところなら私もスペイン語が喋れるようになるだろうと思いました。
と。そうなれば、次はフランス語にイタリア語ですね。
そして、ドイツ語はノルウェー語に似ているし。
それだけ喋ることができたらどれだけ素晴らしいかと思います。
bear 熊
スイスに旅した時、Bern(ベルン)の友人からその地名の由来は、その昔、そこにはたくさんの熊がいたからだと聞きました。
のちに、ドイツの首都、Berlin(ベルリン)も同様に熊と言う言葉が由来になっていることを知りました。もっとも、Berlinの方は子熊という意があるそうですが。
そのあたりは、もともと森で木の芽を食べる鹿が生息していた、それをねらう熊がいた、と言う話です。
Bern地方も Berlinの辺りも、熊にとっても人間にとってもいい狩猟地帯だったわけです。
熊のbearとI was born on July 4.「私は7月4日に生まれた」のbornの語源が同じ、などとは不思議だと思ったことはないですか?
熊はお腹におおきな胎児を「抱える」、ゆったりと「身をこなす」、重さに「耐える」、子供を「産む」など、これら熊の動作のすべてが英語の動詞bearの意味になっています。
bear の語源は印欧語のbher(ベアー 運ぶ)です。
bring(持ってくる)は bearingが短縮した動詞です。だから「身につけて持ってくる」というのが原義です。
goと comeの使い方同様に、 take とbring、どちらかを使うかということは、日本人にとって特に難しいようですが、この原義を理解すればbringをどのようなときに使えばいいかはわかるというものでしょう。
猫と犬が降る? It rains cats and dogs.
この梅雨は大雨に名ならなくてよかった・・・なんて構えていたら、あちらこちらで土砂崩れのニュースが起こり、わが県内でも避難勧告等の連絡が送られたり・・・やっぱり油断大敵ですね。
昨日は相当降りました。仕事に行くときには傘を開かずに済みましたが、帰りはずぶぬれでした。川の中を歩いたような気分です。
もう3年前になりますか、西日本大災害の大雨はたいへんでした。
ちょうど仕事の日で、朝8時には家を出たのですが、家の外の坂道は川と化し坂の下の道まで行くと、いつも歩いている仕事場への中道は洪水状態でした。ちょうど前からやって来た(そこを歩いてきた)男性に聞いたら彼の膝まで水がある、と言われました。そこを避けて、別の方角に30mくらい行くとバス道がありそこの歩道を行っても良かったのだけど、生徒さんがこれるかどうかもわからない、ということでいったん家に帰りました。
結局、タクシーで仕事先には行ったのですが。
面白いのは(?),出向いたところが洪水になった家の近辺一帯の避難所になっていること。あの洪水の中、どうやって皆は避難するというのか、と思ってしまいましたが。
クラスは私のクラスだけでした。他の催し、クラスなど、すべてキャンセルになっていました。
さて、洪水と言っても我が家は高い所にありそういう心配はまずないのですが、私の妹は世界的に有名になってしまった岡山県倉敷の真備に住んでいます(ノルウェーのニュースにもその地名が伝えられていました。)。
3日くらい彼女一家とは連絡が取れませんでした。岡山県内の他の場所に住んでいる彼女の娘を通して無事だという事は3日目に分かったのですが、電気も何もなくてさっぱり外の世界がどうなっているのか分からなかったと言ってっていました。彼女の家から400mくらいのところまで水は来ていたとか。
数か月たってあの高梁川が氾濫した一帯を見に行ってみました。彼女の家からまっすぐ南に行ったところ、高架橋にはこれから先も皆の記憶に残るようにと、ここまで水が来た、と言う赤い印が入っていました。
家々はまだまだそのままになっていて爪痕は生々しかったです。
ある田んぼの一角には細かいガラス片が散乱していました。そこにそのあたり一帯のがれきを集めたとかで、それほどのガラス片が寄ってしまい、この先はもう田んぼとしては使えないだろう、ということを聞きました。
大惨事は世代を超えて爪痕を残すという事ですね。
さて、大ぶりの雨のことですが、なぜか日本の英語のクラスでは誰しもがすぐにIt rains cats and dogs.と言い始めるんですよね。
この表現は「日本人の英語」として定着してしまっている感があります。
しかし、映画の中やドラマの中で一度も聞いたことがないのです。
イギリス人の友人にその表現について聞いてみました。
彼曰く「そんな表現などほとんど人が使うのを聞くこともないし、自分も使わない」との事でした。
なお、土砂降りの表現としては
It pous with rain.
The rain is very heavy.
などが一般的です。
そして、なぜ「猫と犬が降る」という表現が生まれたかと言うと、説はいくらかあるようですが、中世のヨーロッパでは小作農の家はだいたい草ぶき屋根だったために、風、雨を避けるために犬や猫は草の中にもぐりこんだものの、大雨の結果、滑り落ち・・・たということからこの表現ができたとか。
ヨーロッパに行くと、今でも草ぶき屋根を見る事がありますが、その上に本当の草weedが生えることがあります。
そうすると、屋根の上にはヤギに上がってもらって雑草を食べてもらう、というユーモラスな光景が見られます。
Norwegian Forest Cat 森の妖精と言われている猫
我が家にはノルウェジアンフォレストキャッツがいます。
「森の妖精」と呼ばれている種類の猫で、森でこの猫に出会うとラッキーだ、とか言われています。ふつうの猫より野生を残している猫だと思います。
賢くて1930年代まではサーカスでしか見られなかったとか。
ノルウェーでこの種の猫を初めて見た時には驚きました。ものすごくでかい!
隣の牧場に飼っていた猫でみんなのアイドルでした。
その牧場にはほかにポニーやら、馬やら犬やらいましたが、近所中の子供たちがさまざまにそこで遊ばせてもらってました。我が家にも近所の子供たちが猫の世話をしたい、とよくやってきてました。
ノルウェーでは一度マン島の猫を飼ってました。しっぽのない猫です。まるで歩き方がウサギだと思える猫でした。
日本では、夫がノルウェー出身なのでこの猫を我が家でも飼うようになったのですが、夫はこれで家の中は2:2だと言っております。
何しろ,毛が長いので、毎年、夏になると毛のトリミングに連れて行きます。今年は先週済ませました。
我が家の猫の名前はCerryチェリーで登録していますが、本当はフランス語で Chereです。「かわいい子」と言う意味で名付けたので。
チェリーは濃灰茶色の 猫です。
英語圏では、さしずめSooty と言う名前にするところでしょうか。
なんとなく響きがいいので我が家の猫もこの名前で呼びたかった宅ののですが、隣町に住んでいるイギリス人の友人宅の猫がその名前を先に貰ってしまったのです。
Sooty とは「すすだらけ」という意味です。
もう一つ、すすだらけ、灰だらけで思い出すのはChinderellaですよね。
猫の名前に同じような灰色の猫でCindyというのもあります。猫だけじゃなくてアメリカの友人もそんな名前の人がいましたが。
そういえばKittyだってそうですよね。Little KittyのKittyです。友人にも一人います。
Chinderellaとは「灰をかぶったエラ」という意味です。
ノルウェーではこの物語をAskepotと言います。
askeとは英語で ash灰のことです。