「百万円あったら」
今週のお題「100万円あったら」
コロナ禍に入ってしまい、実家には2年半帰っていない。本当は少なくとも母の誕生月3月には帰りたかったのだが昨年もダメだった。コロナ禍はだんだんひどくなってきて母の住む県は緊急事態宣言でまるで母が隔離された気分だ。今年の3月も行けなかった。そんな中、母は100歳を迎えた。そんな誰にでも起こらない、一生に一度の日に私は母と一緒にいることができなかった。県やら、市やらあちこちから、私の知らない人たちがお祝いに駆けつけてくれたとか。新聞にも載せてもらったとか。見てないのは私だけ。
母さん、会いたいよう!
家からまずバスに乗って、ローカル電車に乗って、新幹線に乗って、現地のローカル列車に乗り換えて、それから、またタクシーに乗って。どれだけ雑踏の中を移動しなければならばいのだろう。
100万円があったら、家からタクシーに乗って母の家まで行き、タクシーでゆったりと帰ってくる。まだお金が財布の中に残っていたら、実家の皆と母を囲んでおいしいものをたらふく食べる。おいしい、おいしいと食べてくれる母の笑顔が浮かぶ。
母の食は細くなった。だが、たくさんの楽しいこと、幸せに思えること、いいなあと思えること、が母の元気の源、糧だと母は言う。
100万円が手の中に入ったらそうする!実家行だ。母の思い出のために!!