Chindella ガラスの靴
シンデレラと言えば、ガラスの靴がなくてはならないものですよね。
しかし、海外のシンデレラのお話ではガラスの靴とは書かれていないのです。ディズニーが作り上げてしまったのでしょうか。slipper部屋履きの靴として書かれています。
本当のところは?と調べてみましたら、どうも童話を収集しているとき、ペローが「りすの毛皮」の靴と「ガラスの靴」を聞き間違えた、あるいは書き取り間違えた、ということだったようです。この二つの言葉はフランス語でどちらかがrが1字多いだけで、どちらも同じように聞こえるそうです。
実のところは、どちらが本当か、論争が200年間も繰り広げられているとかです。
ディズニーの映画のイメージでガラスのヒールがある靴の方が断然美しいと思うのですが。
もう一つ、物語の中で靴が大切な役割をしているお話があります。
「長靴をはいた猫」です。
この物語の中で、ご主人様思いの猫は、ただの靴ではなく上等な長靴を所望し手に入れます。
いい靴を履いている、いや靴ではなくそれよりも高価である長靴をはいているということは、中世のヨーロッパにおいてどんなにか重要な事だったのです。
古代から奴隷と囚人は靴を履くことができませんでした。
だから、この猫は、まずは、おのれの身なりを固め自分がどれほどの人に使えているかを見せようとします。
今の世も「靴を見ればその人が分かる」と言いますものね。人間の頭の中は今も昔も変わっていない、という事でしょうか。
ヨーロッパのホテルに滞在するとその格言を視線とともに感じます。
現代ではヒールのある靴を履く男性はいないと思いますが、中世では貴族たちは履いていたようです。お化粧もしていたし。
ウイリアム・シェークスピアの時代ではメーキャップのことをpaintingと言っていました。夫は時にその言葉を、いまだに、使います。
出かける前だったりの時ですが、
Have you finished painting?と。
まるで、壁塗りをしているように聞こえませんか?
ところで、全然話は他のことになるのですが、靴のヒールはheel 怪我とか傷とかが回復するのはhealです。時に、どちらか分からなくなる人のためにhealth とかhealthyはhealがもともとの言葉だから、と教えてあげています。そうすれば、もう間違う人はいないので。