アイスランド Iceland sons and daughters

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英語圏では名字の後に、son, mc, oをくっつけた誰それの息子という名前をよく目にします。たとえば、Johnson, McDolald, O'Nielleなどです。

Leonardo da Vinciもダビンチ村のレオナルドという意味ですが、昔はそのように苗字がなくどこどこ村のだれだれとかだれだれの息子のだれだれ、と言う風に呼んでいたようです。

日本人も近代になり、すべての国民が苗字を持つようになるまでは「どこどこ村の誰それ」とか「何々屋の誰それ」とヨーロッパと同じ形式が通っていたようです。

さて、アイスランドですが、この国では、現在もこの形式を残したままです。

息子は自分の父親の名前(first name)の後ろにson を付けて自分の苗字とします。娘の方は同じく父親の名前の後ろにdottier(スカンジナビアの言葉で娘と言う意味です)という言葉を付けます。

昔からの風習を今も残しているなんて尊敬してしまいます。

苗字ほどfirst nameは多くないから、同姓同名が多くて困るようです。それに電話帳も

 随分と分厚くなるとか聞きました。

父親 がいない場合は、母親の名前の後ろにsonか dottier を付けます。

ただし、Icelandic アイスランド語の dottierは英語の d ではなく、英語のthの発音記号の濁る方の字を使います。コンピューターのキーにないので申し訳ありません。

アイスランドってなんだか冷たそうな国に聞こえませんか?

あまり多くの人にそこに移ってきて欲しくなかったので「氷の国」なんて名前にしたけど効果なくて大勢住むようになったとか。

アイスランドでは古ノルウェー語が喋られています。

デンマーク領になっているGreenlandという島もあるのですが、そこへは大勢の人に住んでもらいたくてそんな名前にしたけどだめだったとか、そんなエピソードが残っています。

アイスランドには一度だけいったことがあります。ものすごく物価が高くて(ノルウェーも高いですがそれ以上です)、そこの住人の社会は借金社会だなんて聞きました。つまり、カード社会です。支払はすべてカードで・・・ってこと。

ただし、今では、ノルウェーも現金での支払いなんてほとんどしないって聞きました。

私が住みだしたころ(1970年代)には、もう日本でいう1円と言うような金額は値札にはプリントしてあっても、実際に支払う時には四捨五入して0か5に計算されていました。数年たってから5オーレ(100オーレが1クローナです)の硬貨は全面的に廃止になりました。どういうことか分かりますか?50オーレか0、つまり1クローナかどうかで四捨五入されていました。

これって、十何年前の話だからもっと計算が簡単になったかもしれません。頭を使わなくてもいいってことですよね。そんなので大丈夫なのでしょうか。

そうでなくても、ヨーロッパの人たちのお釣りの計算の仕方って、私たち日本人にとってはまどろっこしくて困ります。スーパーなどでお店の人があまりもゆっくり過ぎてお釣りをもらい損ねたことが何回もありました。

再度、名前の話に戻りますが、ヨーロッパ人が皆苗字を持つことを許されたとき、ドイツに住んでいたユダヤ人は自分たちも、と申し出たのだそうです。

彼らは他の住人と同じようには扱ってもらえず自然の中のものを自分の苗字とするなら、と許可が下りたそうですよ。

だから、ドイツに住んでいた多くのユダヤ人たちは自分たちの苗字をGoldstein(金の石)とかRubynstein(ルビーの石)などにしたそうですよ。