Same サーメ ラップランド

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サーメとはノルウェーに住む原住民の人たちのことです。

英語ではラップランドに住むラップ人などと言われていますが。

トナカイを飼い、昔ながらの伝統的な服装をしている人も多いです。

この絵の女性の茶色のブーツはトナカイの革で作られたものだと思います。

たいていのヨーロッパの民族衣装て床丈ですが彼らの衣装は違います。なぜ?

降雪のためです。そのためにひざ丈の方が動き回るのにいいから、ということです。

夫の仕事の関係でサーメの地、北極圏内、北緯15度の街、Karashjokに半年、クリスマス前まで住んでいたことがあります。

日本人て本当世界のどこに行ってもいるんですよね。私の前にも一人日本人が住んでいたのですが、その人も女性、毛糸、織物、染色などのことを学んでいた、と聞きました。私たちがそこに引っ越した時には、彼女はオスロに住んでいました。

そこで知り合った女性がその日本人が作ったミトンだと見せてくれたのですが、彼女自身がウールを紡ぎ糸にし、染色して編み上げたものだという事でした。

私が住んでいた時も、日本人と言えば私だけでした。

そして、私が日本に帰ったころ、もう一人日本の女性がその地へ・・・夫の同僚、ドイツ人の奥さんです。

ノルウェーて夏は白夜がありなんか得した気分で日々を過ごせる気分になります。日が長い!南のオスロでさえ、6月ごろには夜11時ごろでもなんとなく外で字が読める、て感じでしたよ。夜中の3時ごろになると、もう空は真っ青でした。

しかし、真冬になるとオスロでさえ、10時半ごろに日が昇り、2時半ごろにもう沈んでいたと思います。

Karasjokでは毎日真っ暗でした。朝も昼も!

朝が来てしばらくすると向こうの山と山の谷がそこだけタバコの火をつけたように真っ赤に見えてそれで終わりでした。

10月ごろになると夜にはもうマイナス30度に下がっていたと思います。毎晩です。

12月、オスロに帰る前にはマイナス42度を2回経験しました。

私にとってそれが最低気温だったという事でそれより少し上と言うのは何回も経験したと思います。

その寒さ、冷たさの中をまだ乳母車に座ったままの娘をつれて最後の観光に出かけたのだから、娘にとってはえらい災難だったかも。動いている本人はそう寒くないんですよね。

さて、日本の友人、知人たちは皆、異口同音に「ノルウェーは寒いでしょう。想像もつかない」と言うのですが、日本の方がよほど寒いのです!

皆に例えて、ノルウェーの寒さは「寒い」のではなく「冷たいのだ」と言っています。ノルウェーの冬は冷凍庫の中にいるのと同じです。

日本の湿気が非常に寒く感じさせるのです。

私と娘は「日本人」になってますが、夫はいまだに無理みたいで、冬が来ると相当着込みます。

日本と同じように冷たく寒いと感じたのはデンマークでした。

 そんなノルウェーの冬の風物詩(?)は天然の冷蔵庫です。

肉の塊などを包み込み紐をつけて窓の外に置く・・・凍り付いているから、どんな動物がやってきても持っていかれる心配はない、という事なのです。