ハンカチhandkerchief
ハンカチはどういう時に使いますか?
ノルウェーの人は日本人ほど絶えずハンカチを手元に置いているという事はなかったように思います。
昨日に引き続きプレゼントの話です。
一度、妹が私の義母にハンカチを贈ったことがありました。
ブランド品のハンカチセットが義母のところに届きました。
さて、小包みをあけて美しいハンカチが出てきたところで義母がどう言ったか、想像がつきますか?
答えを言う前に、ブランド品のことも少し書きたいと思います。
日本ほどブランド品に関して誰もとやかく言いません。
私が一度クリスチャンディオールのペンダントを下げていた時も誰からもコメントはありませんでした。義母のところに滞在中、もうそろそろ日本へ・・・という頃、やっと若い女の子(夫のめい)が「それは何?」と聞いてきました。
クリスチャンディオールと言ったって分かったかどうか。ただキラキラしている石を見てダイヤと思ったのだと思いました。
彼らはブランド品なんてトン弱ないのです。
彼らの服装はいたってカジュアルです。別に化粧だってしません。
しかし、前回の記事のように金銀製品を身に付けることは大事なのです。
もちろん、ある階級以上の人たち、あるいは「背伸びしたい人たち」はその手の服を絶えず着ています。
夫のすぐ上のお兄さん夫婦もいつもグッチを着ている人たちです。
ただし、ほかの兄弟姉妹に言わせば「それがどうした?」なのですが。
そのお兄さんたちは住んでいるところもOslo Westで高級住宅街と言われる所です。
しかし、彼らも他の人たちと同様なハンカチの使い方をします。
ハンカチで鼻をかむのです。
妹からハンカチが届いた時、義母が曰く「これで鼻をかむのかい?」でした。
あまりにきれいすぎて・・・のようでした。
彼らはその使ったハンカチは洗うのです。
日本と同じようなティッシュペーパーが売られていなかったので(今はあると思います。ロンドンの大英博物館で12歳くらいの女の子にティッシュはない?と聞かれて持っていたのをあげたけど、違和感はなさそうだったので)、ロールになったものをバッグの中にいつも入れていました。ティッシュの幅はまあ一緒なのだけど、畳み込んでなくてそのままロールになっていました。トイレットペーパーのようにロールが大きくはありませんでしたが、持ち運びにそう便利とは思いませんでした。
横道にそれましたが、このハンカチで鼻をかむというのは伝統的なものと思います。ヨーロッパ中そうなんだと思います。
さて、ノルウェー人、ヨーロッパ人の根性を知った、というお話をしたいと思います。
ノルウェーのある知人が奥さん(30代)と一緒にビジネスで北ノルウェーの方にビジネス仲間と共に出かけました。
例によってそのビジネス仲間はハンカチで鼻をかんだんだけど、それを洗わなければならなくなった時、どうしたと思いますか?
その一緒に行っている仲間の奥さんに洗濯を頼んだのです。
そんなことを頼む方もおかしいけど普通だったら断りますよね?
彼女は断らなかったのです。なぜか、彼らのことはさっぱりわからない!
しかし、彼女がしでかしたことは唖然とします。
ホテルのトイレのブラシでハンカチをごしごしとし、ラジエーターにかけて、次の朝、乾いたハンカチをその人に渡した、という話です。
夫は、なんと意地の悪い!と言っています。
まあ、外国に住んでいると、日本人の常識では考えられないことを多々耳にし、目にします。そして、その中に巻き込まれてしまったら最悪です。それはたいてい人種差別に関連してくるのですが。
ずっと以前、ある本でアメリカ人だったかが、日本人は子供がそのまま大人になっ
た人たちだと書いてあったのを読んだことがあるのですが、私に言わせば全く逆だと思います。
彼らは、アメリカ人も含め、まるで子供じみたことをそれが普通であるようにしてしまうので。
まあ、巻き込まれていないとすごい冷静な目で彼らを見る事ができます。