lily of valleyすずらん

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日本でもスズランが野生しているところがありますか?

私はあまり花に詳しくないのですが、本などで見てスズランてかわいい花だなあ、と思っていました。

家の近所とかにもなんとなくそんな花がありました。

友達はそれがスズランだと言っていましたが、全く別のものだったようです。

実際のスズランを見たのはノルウェーで・・・初めてのことだったと思います。

森、林の片隅に野生していたのです。

やはり、北国の花だったと思ったものでした。

私たちが結婚式を挙げたのは3月も中旬のことでした。

オスロはまだ雪の中でした。

四季の前日の数日間はブーケの用意やらでオスロ市街に出かけたのですが、デパートの中にはリンゴの木がディスプレイしてあり、薄ピンクの花が満開でした。

私にとっては知っている花、さくらにしか見えなかったのですが。

私が手に持つブーケは夫が花屋さんで注文してくれていたものですが、赤いバラとスズランでできていました。

式の次の日にはデンマークのオーデンセに旅行に出かけました。

それが私たちにとってはハネムーンだと私は思うんですが。夫としては大学の試験が迫っており、長い旅行に行けなかったので、それをハネムーンとは呼んでいません。

実際、試験が終わるや否や5月にはトルコへの2か月間の旅に発ちました。

この事に関してはまた書きます。

それまでどんな「豪華な}旅か想像していてください。

何しろ、夫はまだ学生でしたので。

さて、オーデンセへの旅ですがオスロからフェリーでデンマークへ・・・。

そのブーケも一緒に旅しました。

あれから随分な時が経ちました。

45,6年です!

ブーケはまだ手元にあります。

ノルウェーの友人に言われたのです。

「ウエディングドレスを捨ててしまう事はbad luckを呼ぶ」と。

娘が20歳ころ、また、そんな話がその友人から会ったのですが、彼女も彼女のウエディングドレスを捨てていない、といっていました。

ブーケもウエディングドレスと一緒に私たちの人生の旅路を旅しました。

まず、日本へ帰ってくるのに荷物の中に、次は倉敷(5,6年住みました)から富田林(そこで1年ほど)へ、そして、ここ下関へ。

娘の産着、洗礼式のドレスと一緒に保管してあります。

前、それらの包みを開けてみたのは、ここ下関に引っ越してきたとき。

シミ一つありませんでしたよ。

今度それを目にするのは私ではなく、後に残された人でしょうか?

私の結婚式の日、若かりし日のことをしのんでくれるのでしょうか?

確かなのはそれは即ごみ箱に行くだろう、ということでしょう。