コーヒーはノルウェーの国民的飲み物
皆さんは一日に何杯コーヒーを飲みますか?
それとも紅茶派ですか?
夫は言います。
「コーヒーはノルウェーの国民的飲み物だ」と。
実際、ノルウェーのコーヒー消費量は年に一人10キロにも達するのだそうです。
この量は世界でも2位だとか(一位はブラジル)。
コーヒーはノルウェーの文化に大きな位置を占めているようです。
それだけ彼らはコーヒーを飲んでいる、まずはコーヒーを飲まないと一日が始まらないのです。
しかも彼らはブラックが好み。
伝統的にはマグで飲むのが普通なのだそうな。
一人でコーヒーを入れて飲むならそんな大きな入れ物が便利だという事なのでしょうか。
皆でコーヒータイムを楽しむときには、台所でコーヒーをカップに入れてそれをお盆でリビングへ、と言うような出し方はしません。
こだわりのあるコーヒー文化を感じられます。
彼らは美しいコーヒーポット、カップのセットをいくつも持っており、居間の棚に飾っていたりします。
コーヒータイムにはその日の気分でポットを選んで使うのです。
美しいポットで濃く炊きだしたコーヒーが供され、
They have a good time over coffee. コーヒーを飲みながら楽しいひと時を過ごします。
夫はやはりノルウェー人、コーヒーにこだわります。
インスタントコーヒーは飲みません。
ノルウェーでしていた様に炊きだしています。
そして、コーヒーを作る時には家中にコーヒーのいい香りがするのがいいのだ、と換気扇は回しません。
コーヒーが発見されたのは1000年前のエチオピアで、発見された当時は飲み物というわけではなく、食べられていたとか。
ロバだかヤギだかが食べていた・・・それを見て人間も口にすることができるだろう、と食べるようになったそう。
今や高級魚たるふぐも下賤な魚として扱われていたそうだからコーヒーも最初はそうだったのかも知れませんね。
コーヒーが食卓に上るようになると、そのままかじるとか、日本のそばがきのように丸めてお団子状にして食べていたとか。
そんなコーヒーなんて想像もつきませんよね。
いってから飲むコーヒーになるとトルコに伝わり17世紀にはコーヒーハウス、世界第一号店がイスタンブールにでき、次にはイタリアのベニスにて。
それまでには、西田佐知子の歌の文句通りで教皇が飲んで・・・と言ったようなことがあったようです。
まずは悪魔の飲み物だなんて言ったりしていたけど、最終的に洗礼をコーヒーに施し人々が飲んでもいい様にしたとか。
本当は教皇はその飲み物がいたく気に入り、と言っても「悪魔の飲み物」を大っぴらに飲むわけにもいかないので洗礼を受けさせたとか。
どうして「悪魔の飲み物」と呼ばれたか、というとアラブ人が飲んでいたから・・・イスラム教徒はアルコールが飲めないのです。
その代りにコーヒーを飲んでいた、という事なのです。
クリスチャンてどこまでもキリスト教とともに生きている、彼らの生活の中にキリスト教はあるって感じです。
コロンブスが新大陸から持ち帰った後、長いこと、ジャガイモもトマトも食糧にはならず観賞用だったのです。
それらに教皇が洗礼を施し「食べられるもの」としたのです。