school 学校は暇なところだった
学生さんたち、もうすぐ夏休みですね。
学校を指すschool の語源をたどると面白い意味、と言うか今の学校とは全然似ても似つかない言葉に行きつきます。
何だと思います?
schoolは「余暇」を意味するギリシア語だったのです。
古代ギリシアの社会は奴隷の労働に支えられていた・・・市民たちの多くは自由に使える余暇が沢山あった・・・それで、彼らは哲学好きで精神の向上に情熱を燃やし、たっぷりある余暇を思索や討論をして過ごしたのです。
ある意味優雅ですね。
優れた哲学者が数多く登場したのも、そういった環境があればこそだったということでしょうか。
古代ギリシア人たちにとって、余暇は学ぶ時間であり、知的討論を展開する時間だったというわけ。
で、余暇を意味する語も、次第に学ぶ時間や知的討論の意味を持ち始めていきました。
そしてラテン語に入って、この言葉がscolaとなった時には、学ぶ場所、知的討論する場所、つまり学校の意味が生まれていました。
このラテン語のscola は9世紀になって英語にも取り入れらました。
school学校、 scholar学者などを表す英語はラテン語の scholaからきており、 schola学校は、ギリシア語の skhole余暇、暇からできた言葉なのです。
古代ギリシアでは、学問ができるのは生活に余裕のある貴族だったわけですが、その貴族たちが生活の余暇を利用して教養を身につけたからギリシア語の「暇」は「学問」(暇なときにされるもの)という意味になり、また、学問がなされる場所として「学校」という言葉ができたというわけです。
確かにヨーロッパ文化は古代ギリシア・ローマの昔から現代にいたるまで、これらの自由な市民、ブルジュアジー<富裕市民>など、お金にゆとりがある人々によって担われてきたのですものね。
日本に比べて欧米の夏休みは長いです。
アメリカやカナダは6月からですものね。
で、先日私のクラスにカナダからお客様がありました。
その長い夏休みを利用して日本のおばあちゃん家に帰ってきていて、7月末にはカナダへ帰国するけど、日本の学校が休みに入るまでこちらの学校に通わせてもらうとかでした。
以前もアイルランドから帰って来て、しばらく日本の幼稚園に通うという二人の少女に会った事がありますが、近所も国際的になったものです。
そして、そういう風に体験的に通わせてもらえるシステムもいいことだと思います。
さて、先日の7歳の少女はお母さん日本人、お父さん中国人(台湾系カナダ人)、そしてフランス語圏のカナダという事でフランス語を学校では使っているとか、プラスに英語もしゃべれます。
早くも4か国語喋れるのです。
私も彼女と喋って少しフランス語を試す事が出来ました。
この出会いに刺激されたという事でもないでしょうが・・・長いこと夫は8か国語喋れるのに、と思っていましたので、
で、duolingoでドイツ語も始めました。
フランス語より習いやすいです。
年行ったから覚えられない、なんていう人が多々いるのですが、そんなことはないですよ。1年たったら喋れるようになったら、と思います。