Yahooてなあに?光物はお好きですか?novel
Yahooがもともとはどういう意味だったかご存じですか?
随分前のことです。TV番組で「クイズミリオネアー」と言うのがありましたが、あれって少々形式は違っていても、海外の多くの国でも流れていました。
ノルウェーでも、イギリスでも、イタリアでも・・・でした。
イタリアに旅した時のことです。
イタリアのその番組で最後の高額賞金のクイズにahooについて質問されていました。
私がその場にいたのなら、すぐに答えられたのに、と思ってしまったのですが。
大学の論文を書くために読んだ本の中に出ていたのです。
Yahooは「ガリバー旅行記」の中に登場する人間のことなのです。ガリバーが「小人の国」、「巨人の国」に旅するところまでは多くの方が読まれたことがあるのでは、と思います。
その次に、彼は空飛ぶ国「ラ・ピュータ」を旅し、最後には「馬の国」に行きます。そうそう鎖国中の日本にもやってきています。踏み絵を踏むと・・・。踏み絵のことは広く世界に知られていたという事ですね。
「馬の国」では馬が高度の文化を持ち、Yahooと呼ばれ野蛮人として描かれているのが私たち人間です。
馬たちはフーイヌムと訳されている本もありますが、ヒンヒン族と訳されているのもありました。前者の方が私としては好きですが。
どれだけヤフー達が野蛮か、と言うたとえに、血みどろに戦いながら土を掘り起こし光るガラス玉を躍起になって探している・・・などなど。
イスラエルに旅した時、現地、エルサレム市内を回るツアーに参加したのですが宝石店に連れていかれ、アンティクガラスで作ったアクセサリーだといろいろ見せられました。ただ古いだけのガラスの細工にあの値段です。このヤフーの物語のくだりも分かるような気がしました。
馬の国から故郷に帰ったガリバーは人間ではなく馬たちと一緒に生活していたいと思うようになっていた、といった当時の世界を風刺した物語です。
「不思議な国のアリス」も映画化されたりして皆が好きな物語だと思いますが、この物語のルイスにしても「ガリバー旅行記」のスイフトにしても、当時、直に政府のことを批判できなかったのでそのような形で書かずにはおれなかった風刺小説です。
ところで、この小説と言う言葉、novelはこの時代から使われるようになったものです。フランス語の「新しい」という言葉から発生し「新しい形の小説」という言葉になったのです。