日本のトイレが世界最新、そして美しい?
余り美しい絵じゃなくて申し訳ないです。
あまりきれいでもないお話です。
今日はrest roomのお話です。
初めてヨーロッパの古いスタイルのrest roomを見た時の驚きについてお話したいと思います。
トイレットペーパーも様々でした。
ロシアではつるつるした絶対に水に溶けないだろう、というような紙で1枚1枚がカットされ、子供たちが使う折り紙くらいの大きさの紙が箱の中に重ねられていました(40数年前のことです)。
水洗トイレであってもヨーロッパも南に行けば行くほど日本に以前、新幹線駅にあったようなトイレでした。
で、ヨーロッパの一昔前のトイレってご存じですか?
美しくはないんだけど上の絵がそれに一番近いのでアップしました。
18世紀ころもこんな感じだったようです。
ノルウェーでもオスロの湖に泳ぎに行ったときにそれを見つけ、まだあるんだ、と思ったのを覚えています。
この絵のように大きくはありませんでしたが場所により二人掛け、あるいは一人だけ様でした。
座るところは木でできており、お尻がおさまるように穴が開いているだけ。
ところで横道にそれますが、ポーランドのアウシュビッツを訪れた時、ユダヤ人が収容されていたバラックを見ました。
バラックの中、左右に木の2段ずつのベッドがあ(各ベッドに2人ずつがあてがわれた)、建物の真ん中に、入ってすぐのところから奥に向かって真っすぐ溝のようなトイレがありました。
プライバシーもなんもあったものではなく、紙もなかっただろうし、水も流れるようになっていなかったと思います。
中国では大きな駅には同じような様でトイレがあり、使っていると時にバサッと水が流れてきます。
あの流れは駅の外にまで流れていき豚のえさになる、とか聞いたのですが、本当でしょうか。
また、中国のトイレは隣の人、通路を隔てて反対側の人が見えるからニイハオトイレなどとニックネームが付けられていますが、全くドアがなかったりで、慣れないと日本人にはどうも。
でも、現地の人たちって平気なんですよね。
ドアがあっても閉めずに使ったり、やはりそれは慣れでしょうか?
こういうのも文化というのでしょうか?
暖かいお湯で洗浄までしてくれる日本のトイレはノルウェーでも話題になっていてインターネットで紹介されていたりします。
もうずいぶんと前中国に旅した時、現地のガイドさんが日本に旅する中国人は以前は炊飯器だったけど今は便器だ、とか言っていました。
ヨーロッパのどこ・・・マルタだったかしら、コインを入れて使う公共のトイレだったのですが、座るところ、白いところがグニューっと回って洗浄されて出てきたり、世界は色々ですね。
なお、英語でtoiletと言えば、その白い陶器のところを指します。
フレグランスにau de toiletteというものがあります。
で、生徒さんで香水なのにtoiletという言葉を使うのは変、などと言った人がいましたが、 toilet自体もともとは化粧室という意味です。
なぜrestroom という所がtoiletと呼ばれているかということはそのもの、部屋で potを使って用足しをし、その potを化粧台の下に置いていたからなのです。
大きな家に住む貴族などは地下室を使っていたりしたのです。
potを使っていた人たちは朝になると2階の窓を開けて Attention!気を付けて!と言いながらpotの中身を捨てていたのです。
どれほど大都会パリ(母の都と呼ばれていたのに!)やロンドンが汚かったか想像してみてください。
町の通りは週一で掃除をしていたとか。
ハイヒールというものが作り出された背景もそんな汚い街を歩かなければならなかったから、とか聞いたことがあります。
トイレ事情はそんな感じ、服は着替えない(そんなに作れないから)、入浴もしない、と言ったヨーロッパがどんなに不衛生だったか想像がつくというものでしょう?
コロナがどうのこうの、なかなかおさまらないのもそんな衛生観念では・・・と思いませんか?
えー?現代の話?
と思われました?
人の生活習慣、考え方は変わっていくのに3代かかるそうです。
周りが皆一緒ならいつまでたっても変わるはずがないと思います。