ノルウェーの食べ物はマイルド
娘や甥姪を連れてノルウェーに行っていた時のことです。
友人一家とオスロの近隣の町へ観光に行きました。
Dro(本当はこの字に車線が入ります)bakというサンタハウスがある町です。
要するに年中クリスマスの気分に浸れるところです。
お昼時になり、子供たちの要望でイタリアンを食べることになりました。
それぞれにピザやスパゲティを注文したのですが、テーブルの上に日本では絶対にあるものがありませんでした。
何だと思います?
で、私はウエートレスにお願いしたのです。
「チリペッパーをお願いします」と。
しかし、それが必要と思ったのは我々日本側の面々だけでした。
友人の子供たちはそのチリペッパーたるものが何たるかも知らなかったのです。
しばらくすると、ウエートレスが赤いものが入ったボトルを持ってきてくれました。
持ってきてくれたのは、私が手にしたのは、色は確かに赤でしたが、パプリカパウダーでした。
そもそもウエートレスにはチリペッパーが何か理解できていなかったのです。
それをお願いするにもかなり説明しなければならなかったのす。
「ピリピリした赤い香辛料」と私が言ったものだから、思案した末にパプリカパウダーを持ってきてくれたという事なのでしょう。
期待した味とは大違い。
しかし、とりあえずパプリカをピザにかけて頂きました。
それでも友人の子供たちは「辛い?」と聞いてきました。
彼らは私が説明していた「辛い」と言う言葉は聞いていたらしく、私の舌をすごく心配しているように見えました。
彼らのし好はマイルドです。
胡椒もそう使いません。
韓国の食べ物などを口にすると彼らは飛び上がるでしょう。
そう、彼らの口にする食べ物はマイルドなのです。
彼らの台所でピリピリするものと言えば,胡椒とonce in the blue moonに使うカレー粉です。
この表現は、だいたい青い月なんてありませんから、月が青くなった時くらいに使う、つまりめったにそんなことはないという意味です。