春巻きにジャム

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今日は春巻きのお話です。

春巻きはspring rollと呼ばれ英語でも通じます。

40数年前、私が初めてヨーロッパを訪れた時、デンマークのカフェテリアにさえ春巻きがありました。

ハムレットのお城として名高いお城の近くのカフェテリアでした。

当時、私はデンマークではカフェテリアでさえ春巻きを食べることができる、と思ったものです。

それから数年たってもノルウェーではそんな料理がカフェテリアで、なんて無理な話でした。

しかし、年とともにノルウェーの食文化も世界の料理を受け入れて行ったようです。

それから20年くらい経って春巻きはノルウェーの家庭料理になっていました。

ある時、真ん中のお姉さんの家でそれが供されたのです。

驚きでした。

他の義兄義姉の家では永久に無理かな、と思いましたが、やはり、外国で住んだことのあるお姉さんの家では違っていました。

彼女の旦那さんが船舶関係の仕事をしていてイギリス、オーストラリアに住んでいたのでノルウェーの一般的な人々より開けた考え方をしているのだとは思いました。

とにかく春巻きが家庭料理になっていたという事、私にとっては嬉しい感動でした。

しかしです、春巻きの上にはジャムが鎮座していました!

ノルウェーの人たちは何が何でも甘いものがなくてはならないようで、食卓の上にはいつもジャムがのっています。

ディナーのお皿、ジャガイモの隣にはジャムが添えてあります。

やはり、ジャムの文化がある、と考えざるを得ないところがあるようです。

美しいジャム用のスプーンも売られているんですよ。

春巻きをお姉さんのところで出されたときのジャムには「あらら」だけではすみませんでした。

明らかにノルウェー料理ではない中華の春巻きにですもの。

たいへんな邪道だと思いました。私としては苦笑いでした。

ブラジル産のビーフが入ったからと、お姉さんの旦那さんがステーキを料理してくれたのだけど、それに添えてある炒め玉ねぎにもちゃんとジャムが添えてありました。

「どうして?どうして?」と大きな疑問がわいてきましたが、日本のある友人が言ったことを思い出しました。

日本の食物にはもともと砂糖が入っているから、それ以上テーブルの上で砂糖を供する必要がない、と。

なるほど、と一応納得しましたが、それにしても甘いものが好きな人たちです。